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「良い人」なのに周りから距離を取られるのは


「良い人」なのに周りから距離を取られるのは

 

 

・「自分は良い人なのに好かれない」あるいは「良い人だと言われはするが、どこか距離を置かれる」という人について。
まぁ「良い人」にも色々いるのだが。
 

§目次

■パーソナリティ
■笑顔という仮面
■加害妄想、あるいは危惧
■劣等感
■潔癖だから
■「良い人」像がズレてる
■メモ
 

 





■パーソナリティ

・自らが良い人であり続ける「動機」について便宜上4つにわける。
 
タイプ1:好かれたいと思っている
タイプ2:人を不快にしてはいけないと思っている
タイプ3:これが自然体
タイプ4:自分は真面目で善良でなくてはならない
 
1はしつこくなりやすい。
 
2は自己犠牲に走りやすい。自分では良い人だとは思っていないが他人からはそう呼ばれるタイプは大体これ。
 
3はあんまり問題ないが、有りもしない「本当の自分」を気にされて困る、という声がある。要は周りが戸惑う。
 
4は自覚はないだろうが他人に厳しい傾向、または相手に「もっと良くあらねばならない」と思わせている可能性がある。
 
・実際の所は、殆どの場合複合型だろう。タイプ1なんてほぼ全員に当てはまるだろうし。
 
・別にどれだって悪いわけじゃないだろう。加減さえ間違えなければ。
 
・では「良い人」を相手にする側にはどう見えているか。
 

■笑顔という仮面

・いつでも笑顔の場合。他の原因のベースともなる。
 
・笑顔というのは一見無害だが、嘲笑・侮蔑、または愛想笑い・困っているなどの場合でも人は笑みの表情を作る。特に何かを「ごまかす時」に。相手を利用する人間は笑顔を浮かべて近づくものだ。絞首台の笑いなんてのもあるし、人間とりあえず笑っとけみたいなところがある。
 
笑顔の「理由」がわからない場合、相手は不安になる。または上記のような「悪い理由」を想像することもある。加えて実際に不快な経験の記憶もあるだろう。
 
・また、「常に笑顔」の場合は表情が読めない。特にタイプ2・4が該当するが、意図的に「本音を隠すために」常に笑顔を貼り付けている場合もまた相手からは「何を考えているかわからない」となる。で、これはそこらにいる天然詐欺師もやる。
 
・要するに「笑顔」というものは一見すると感情表現であり、リアクションであり、コミュニケーションであるのだが、その実「不安だけを煽り何も情報が得られない」印象を受けることがある。
 
・また、これはある意味「拒絶」に取られることも多い。ああ、この人は「壁」がある、と。
 
笑顔に限らずリアクションが「模範的すぎる」場合には該当する。既に「打ち解けた」親しい間柄の人間に対して敬語と愛想笑いの一点張りで接してみるがいい。確実に「急によそよそしくなった」と取られるだろう。これを仲良くなる前にやれば「壁がある」となる。
 
・別にこれは「良い人」にかぎらず、どうでもいい奴には懐かれるのに好きな人とは仲良くなれないって話が多いのは、まぁこういうことだね。
 




■加害妄想、あるいは危惧

・壁というか、距離を取ろうとするのは基本「傷つきたくないから」であり、それはまっとうな理由だろう。そしてその裏面だが、「傷つけたくないから」という理由もあるだろう。
 
これは相手も同じことを思っている事が多い。単純に言えば「悪者にはなりたくない」。そりゃそうだ。
 
・そして相手の「笑顔の仮面」が分厚い場合、メタメッセージ(つまり感情など)が読みづらい。このため「より慎重に」振る舞おうとする人もいる。また、「手応え」が感じられないために自分のアクションが是か非かはノーヒントで考えなければならない。
 
・要は相手からしてみたら「良い人」に対して気分を害してしまったかもしれない、調子に乗ってしまったかもしれない、失礼なことをしてしまったかもしれないことを気にする場合、悪い方向で想像する「余地がありすぎる」。
 
傷つけてしまったかもしれない、怒らせてしまったかもしれない、でもそれが分かることはない。なぜなら相手は我慢強いから、と思われてる可能性。
 
・こういった場合はお互い「良い人」だろうし、おっかなびっくり距離を詰めてけばいいんじゃないか。そういった人間関係の構築経緯は健全だと言えると思う。
 
・ただしこれは言い方を変えれば「『良い人』が無抵抗すぎるから相手が必要以上に自重する他ない」状態とも言える。ここまで重く捉えなくても大抵の場合は良いだろうが、端的に言えば現状は「緊張し、気疲れする」ことは想像に難くない。
 
・タイプ3はこの点が問題になる。本人は自然体なのに、無理はしていないか、もっと打ち明けて欲しい、もっとリラックスして欲しいと言われるそうな。
 

■劣等感

・自分より良い人を見ると劣等感が刺激される、というパターン。誰でも当てはまるかもしれないが、これが理由で露骨に避けるような相手とは初めから仲良くならないほうが良いだろう。
 
・「良い人になりたい」とか「悪い人に見られたくない」という方向の願望は多くの人が持っている。後は自分は良い人だ、と思っているケースも有る。そして自分より「良い人」が近くにいれば、「良い人に見える水準」は上がる。端的に言えばライバルに見られている場合。
 
特に相対的にしか自分の価値を感じられない人間は(つまりほぼすべての人間は)、「焦り」のようなものを感じることはありえる。もちろんその気持を動機として何をするかはそれぞれだろうが。
 
・タイプ1,4は特にやりすぎな傾向があるため結果的に「目立ち」、そう見られる可能性は他よりは高い。
 
・「化けの皮をはがしてやる」と言わんばかりにストレステスト仕掛けてくるやつもいると言えばいる。残念ながらレアケースとは言えないくらいにはいる。
 

■潔癖だから

・ざっくり言えば「近くにいられると堅苦しく感じる」ということ。他人からは「真面目」と称される場合は特に。
 
・例えばそこらの山にハイキングに行くのにガチ登山装備のやつがいたら、まぁなんか楽しくないだろう。なんか。
 
この「なんか」ってのも割りと重要で、避けてる相手にしたって理由をはっきり言語化して認識しているとも限らない。
 
・まぁこれは相性の問題も大きい。慣れてくれる可能性もあるだろう。
 
・タイプ4の場合、動機が「こうでなくてはならない」というような「べき論」に近いので、自覚はなくとも周りにはプレッシャーに感じられる可能性が他より高い。また、このタイプは「他人を見る目」も厳しいことが多い。
 




■「良い人」像がズレてる

・「いくら尽くしても相手に嫌われる」タイプ。理由は大抵しつこいから。タイプ3でこれというのはないだろう。逆にタイプ1,2,4には有り得る話。特に1。
 
・根本的な話、どんな言動を「良い人」として認識するかは人それぞれだ。今は受け入れ難いことでも将来的に相手のためになることが良いことだというのもあるし、目先の甘やかしをいいこととする者もいる。それぞれ美学やら哲学やらもあるだろうさ。まぁ大体は経験上のものだろうが。
 
・自分なりの「良いこと」を相手に対してやってみるってのは、美学でも哲学でも経験でも、結局のところそれらを他人に「当ててみる」ことになるわけだ。まぁそのなんだ。この段階で傷ついたりキモかったりはありえるわけで。
 
・ここまでは相性の話で済む。上手くいかなかったら相手に合わせて加減なり方法なり変えればいい。だが、一部の「良い人」は「もう一度やってみる」「もっとやってみる」なんてことをやったりする。
 
「良いことのはずなのに歓迎されないなんておかしい」
「良いことをしたのに怒られた。機嫌が悪かったのだろうか」
「いつか気持ちは伝わるはず」
 
「「「よし、もう一回やってみよう」」」
 
はい、相手からはどう見えるか。「しつこい」だろうね。大抵の場合、人の好意を拒絶するのは勇気とエネルギーがいるわけで。一度でわかってくれ、と。
 
・こういった場合は基本的に相手を見ていない事が多い。相手のリアクション云々よりも「自分がどう振る舞ったか」しか見えていない傾向が強い。
 
それしか見てないから「自分は上手くやったはずなのに相手の反応がおかしい」なんて認識になって混乱する。
 
ただ、これは人格だとか人間性だとかじゃなくって「判断がまずかった」として考えたほうが良いだろう。落ち着いて上手くやればいいだけの話だ。言うだけなら簡単。
 
タイプ④の内のさらにマイノリティだと思うが、自分がどう行動するかだけが目的のケースも有るが、それだって相手の反応を期待(予測)することは否めないだろう。
 
・上手く言ってるかどうかの成果確認もせずに「自分は報われるはずだ」と同じことを繰り返すのだとしたら、はっきり言ってこれはもうメサコンに近い。心当たりがあるのなら、とりあえずは自重することを勧める。
 
・まぁこれ、良い人に限らず「そこそこ自信があるコミュニケーション方法が通用しなかった場合」に人間がよく陥るんだが。
 

■メモ

・突然のキャラ変更はやめましょう。相手には今までが「嘘」に見えるから。そして「今」もまた、演技に見える。
  
・理由もなく嫌われることもあるだろう。気にしないで済むなら気にしないことだ。
 
結局のところ、好かれたくない奴に好かれたって意味が無い。そして「誰からも好かれる」というのもまた無理な話だ。「誰からも好かれてるから嫌い」なんて理由もあるわけで。
 

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