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「その時」だけ喋れない:場面緘黙症

「その時」だけ喋れない:場面緘黙症

 

 

 

§目次

◆症状
◆原因
◆どもりとの違いは
◆失語症との違いは
◆治療法からの考察
◆メモ
 


 

§場面緘黙症

・かんもく。緘黙とはしゃべらないこと。口をつぐむだとか、押し黙るだとか。字面の通り「特定の状況/場面でのみ喋れない」症状を指す。それ以外の場面では普通。特定の「相手」じゃなくて「場面」なのも注目か。
 
特定の場面、あるいは人がいる場合に当人が喋る必要性を感じ、状況的にも喋る必要があり、それでも声が出ない。
 
・医学的には「選択性緘黙症」。「選択」って言葉が意図的にやってるかのような誤解を生むため避ける傾向にあるのだとか。
 
現実には当人は「喋りたくても喋れなくなる」症状だということは、誰もが知っておいたほうがいいことだろう。じゃないとデリカシーのないイジメになるね。
 
・「不安障害」の一つ。
 
・発症は幼児期が多い。が、発覚はそれより遅れやすい。個性というかただの人見知りや引っ込み思案だと思われるからだ。
 
・成長とともに改善されるとする意見もあるが、「自然には治りづらい場合がある」とする指摘もある。子供の頃からずっと、というケースがあり得るということ。後述するが「発話」という行為に対しての当人の(無意識的な)イメージの影響が大きいかも知れない。
 
・成人後に発症というケースも確認されている。
 
・発症率は不明とされているが、1998年の調査で小学校低学年の2%(女児のほうが多い)、2002年の調査では1000人中7人となっている。
 
日本では「国内の発症者は200人に一人程度」という話がある。
 

◆症状

・一般的には2~5歳で発症、発覚するのは6~8歳の頃というケースが多い。このズレは「そういう性格」として認識され、問題発覚が遅れるのが原因とされている。
 
楽観視もそうなのだが、保育士などは気づいているのに親が認めない、可能性を示唆すると激高するなどのケースもあるらしい。
 
・症状のピークが12~19歳とする説がある。……一番多感なお年頃だな。その後は自然と症状は緩和されることもあるが、成人後もそのままのこともある。
 
どうも個人差が大きい。個人差が大きいってことは「適切な対応」も個人差があるだろう。実際幾つか(便宜上の)カテゴリ分けもあるようだ。深刻度などでも違うだろうし、問題だと思うなら適切な診断を受けるべきだと思う。そういうのを「恥」だと思う人も多いみたいだけどね。基本、人を嘲笑う奴の方が嘲笑われるべき人格してるから気にしなくていいと思うね。
 
・「毎回」「特定の場面」で喋れない。プライベートな場面などでは普通。で、この「場面」がDSM-5(診断マニュアル)においては「特定の社会的状況」と表現されているそうだ。まぁ翻訳の関係もあるだろうが、つまり「赤の他人」がいる状況、または他人を意識しなくてはならない状況であるのはポイントだろう。
 
まぁ親に対してだけ……ってケースもあるらしいが。
 
・「話せない場面」が一定している。本人にも「このときだけ喋れない」という自覚はしやすいと思われる。
 
・わかりやすい例としては、幼稚園児が家では喋る、幼稚園では喋らない、お使いは出来て声は出せる、だが知っている人がその場にいたら声は出ない、というケースが有る。どうもこう、知人から見た自分を意識していると言うか、「他人の中の自分」に拘っているような感じがする。ようは相手に対して「こう思われたい」「こう思われたくない」という意識が強い。
 
・一応wiki内のDSM-5の診断基準からわかりやすいものを書くと、
  • 前述の通り「特定の場面でだけしゃべれない」。
  • そしてこれが一ヶ月以上継続しており、学業/職業上、あるいは社会的な交流などがうまくいかない原因となっている。
  • 話せない理由が「何を言ったらいいかわからない」とか「興味がない」「会話スキルがない」といった理由ではなく、純粋に「言葉が出ない」。
  • 他の障害では説明がつかないこと。
 
・学業、職業、社会的交流がうまくいかないという話だが、緘黙症から派生する問題として「他人からの評価を恐れる」、「自分が失敗することを想像して必要以上に警戒する」、これらの理由から極端に人を避けることがあるそうだ。
 
・弊害として友人と遊ばない、人前で食べられない、公衆トイレが使えないというのがwikiには例として挙げられている。そういや「便所メシ」なんて言葉を聞いたことがある。人前で昼食を取りたくないからトイレの個室で食事をするんだとか。
 
ただ便所メシは高校生とか大学生とかの話だったはずだから、彼/彼女たちが緘黙症だとするなら成程確かに自然には治りづらいのだろう。ちなみに「遅発発症の場面緘黙」として学校での孤立、イジメが理由のケースはあるらしい。
 
トイレつながりでもう1つ、授業中に教師に「トイレに行きたい」と言えないことが多いそうだ。目立つからって理由で。こういうのもなぁ。それを目ざとくからかってくるのとかは小学校でもいるだろう。心的外傷な気がしなくもない。
 
 

◆原因

・確定はしていない。研究段階だそうだ。というか、「原因」がそれぞれ違うような…。聴覚防衛(聴覚過敏)の症状もある、という話もある。
 
・対応としては「喋ることを強要しない」ことが挙げられている。不思議なことに意思表示そのものは彼/彼女達は可能であり、例えばYes/Noでなら答えられるとか、筆談でなら全く構わないなどのケースはある。もしかしたら既に「原因」と「症状」は切り離されているのかも知れない。「クセ」のような。そうだとしたら「犯人探し」は後回しでいいということになるが。※1
 
・脳に扁桃体と呼ばれる部分がある。ざっくり言ってしまえば「感情」を感じたり、それを処理したりする部分とされている。
 
社会恐怖症、回避性人格障害の人がこの部分が一般人以上に活動になるのが「他人の怒り・軽蔑の表情を見た時」、つまり「怒られた時やバカにされた時に一般人以上に反応している」らしい。そして緘黙症が大体上記の二つを併発しているそうな。
 
・総じて「色々混ざってて『緘黙症』だけで考えないほうが良さそうだ」という印象を受ける。表に出ている(つまり他者や当人に自覚できる)のが緘黙症というだけで、何らかの異常の一症状に過ぎないのでは、と。まぁ不安にさせたいわけじゃないんだが。
 
・「話すこと」に対しての恐怖ではなくて他者の反応や評価、話している自分を見られることそのものに対しての恐怖など「話した結果に対しての恐怖」として捉えて対応するのが現在の主流だそうだ。
 
・原因ではなくて「きっかけ」としては教師に叱責された、クラスメイトにからかわれたなどが原因となるケースも有る。
 
反対に教師のことが好きなんだが、そのせいか逆に緊張して教師相手にだけ声が出ない、というケースも有るようだ。対象や場面に対して直接「恐怖」を感じているとは限らないのかも知れない。
 
人には「加害恐怖」という感情もある。人を傷つけてしまい、その結果嫌われてしまうのではないかという心理。子供は自分のやりたいことしか頭にないタイプも多いが、反対に周りの評価に敏感になる年頃でもある故。
 
・そういった全体を見回して思うのは「不安/恐怖」の感情がトリガーになっているのだろうなと言う点。というか不安障害の一つだって最初に書いたが。
 
加えて、脳機能に「展望記憶」というものがある。人間はなにかやる前に「どうなるか」を一瞬で「予測」する。その予測が「恐怖を覚える光景」だったとしたらどうか。「竦む」だろうね。おかげで余計な失態をしなくて済む、ということももちろんあるが。
 
こうなると認知とか思考スキーマとか、喋れない原因はそこら変だということになってくる。
 
・くれぐれも言っておくが、心因性だとか、認知だとか、そういった「頭の中の話」だからといって意志でどうにかこうにかできるものじゃない。思考とか感情とかに対して「自分でなんとかできるはずだ」と思うのは、確かになんとかできる場面もあるが、無理なこともある。
 
なんというか「深度」の違いの話だ。水面ならなんとか出来るだろう。だが湖底には手は届かない。※2
 
※1 この「喋るのは苦手だが意思表示は可能」というのは緘黙症とは無関係にたまに耳に入る話だ。「書いたほうが楽」だとかも。程度の差はあれ、つまり喋れないほどではなくてもこの症状は身近かも知れない。
 
※2 だいたいアレだよ。「ポジティブシンキングが健康にいい!」とか本出した奴が精神病んでぶっ倒れたとかそういう話もあるからな。「理屈や思考」じゃすぐには届かない、「思考」よりも深い領域が「心身」に影響を与えるという構図は心得ておいてもらいたい。手を伸ばすなら、色々と必要だ。下手にいじってもおっかないし。
 
◆以下は勝手な考察
 

◆どもりとの違いは

・どもり(吃音症)の症状も色々あって、中には「無声型/難発型」と呼ばれるものがある。最初の言葉を発した後無言になってしまう状態。
「こんにちは」が「こっ…………」みたいになる感じ。一見緘黙症とは似ているわけだが、区別されている。
 
・吃音症は昔は心理的なものと扱われてきたが、最近は遺伝的な要素の関連も示唆されている。原因からして別物、と思っておいたほうがいいだろう。wikiによれば、吃音症の場合には半数近くが何らかの発達障害があるとする説もあるようだ。
 
ただ、「症状が出るとき」が緘黙症と似ている。
 
  • 吃音症の場合、当人が苦手と認識している特定の「行(サ行とかラ行とか)」があるらしく、それらの行の発音をしなければならない時
  • 周囲を必要以上に気にしている時
  • 不安を感じている時
  • 吃音を意識しすぎている時
 
要は「失敗恐怖」、「周囲の目が怖い」感情。少なくとも「トリガー」は同じ「かも」しれないくらいは言えるか?
 
まぁ、「誰だってこんな状況ではできれば喋りたくない」みたいな感じだが。実際に「出来ない」レベルで緊張するというのならたしかに問題だろう。「喋りたくない」あるいは「上手く喋らないといけない」というプレッシャーがトリガーとしては怪しいか。
 
緘黙症はどちらかと言えばメンタル的な領域だが、どうも吃音症はフィジカルな領域で研究されているようだ。
 
 

◆失語症との違いは

・失語症は脳梗塞とか脳損傷で物理的に脳にダメージがあった結果の「喋れない」なので違う。脳の病気や怪我が原因。脳的な「喋る機能」に原因があるため「場面」で左右されることはない。これの治療は「リハビリ」に属する。
 
緘黙症に対して失語症と呼ぶのは不正解と言えるだろう。一般だとしゃべれない=失語症と呼ぶみたいなイメージあるが。
 
・「え、映画とか小説とかでショックで口きけないとかそういう話あるじゃん」と思うかも知れない。私もそう思った。そっちは「失声症」と呼ぶのが正解らしい。「トラウマ性緘黙」とも。
 
失声症は、失語症のような問題はないのに心因性の原因から喋れない症状とされている。更に特定の相手や場面でだけこうなるのを「場面失声症」と呼ぶ…ってこれここで言ってる場面緘黙症だな。wikiによれば学派で呼び方違うらしい。
 
失声症は30代女性に多いらしい。なりやすい性格の傾向として自己顕示欲が強い、周囲の依存度が強い事が挙げられている。これはつまり、「どう見られているか」を平均以上に気にする性格をしていると言える。前者は言うまでもなく、後者も気に入られなければかまってもらえない故。
 
・結論として失語症=無関係、失声症=ここで言う場面緘黙症の場面無関係バージョン、場面失声症=場面緘黙症ってことになる。
 
・とりあえず急に声が出なくなったら耳鼻科で発声器官に問題ないか確認→心療内科って流れになるらしい。まぁ急にそうなったら耳鼻科へ。
 
こちらは殆どの場合は一週間くらいで治るそうな。だとすると場面失声症のほうが長引く分厄介な気がするが。……某国の皇后がマスコミのせいで失声症になったことがあったはずだが、一週間以上長引いてなかったかあれ。
 

◆治療法からの考察

・治療法として心理療法、音楽療法、薬物療法、行動療法、認知行動療法があるようだ。遊戯療法ってのもあるが、子供向けだろう。
 
薬物療法以外はリラックスさせるだとか、気楽にさせるだとか、そっちを向いている。薬物療法にしたって不安や緊張を和らげる目的の薬が処方されるようだ。
 
治療法が認知行動療法や認知療法になっている。場面緘黙症が発達障害のサイトで紹介されているケースもあり、そこでも認知療法的なものが推奨されていた。
 
心因性というか、緊張に拠る症状と見ていいのだろう。少なくともそう扱われている。「喋ることが怖い」というより「喋ったことによる結果が怖い」感じか。その「結果に対して感じるだろう恐怖」を展望記憶により事前に感じ、喋ろうとする=恐怖を感じて竦むといった構図になるのではないか。
 
・緊張をもたらす「喋った結果に対しての不安/恐怖」が具体的になんなのか、恐らくはっきりとしたイメージがないほうが多いのではないだろうか。「感情だけの」トラウマ・フラッシュバックというものは、ある。
 
当人には具体的な心当たりがないことのほうが多いようだ。年齢も考えれば妥当だろう。ただ、具体的に心当たりがある場合もある。虐待やら、イジメやら。それにしたって言葉通りの「場面」緘黙症ならば、加害者の前でだけ喋れない、じゃないとおかしい。だが実際にはそうじゃなく、似たような場面、思い出すような場面で喋れない。
 
・人の精神構造は色々考察されてるわけだが、その中の「心のモジュール(機能を果たす装置)理論」に「カプセル化」って概念がある。心理的機能がひとまとめにセットされて安置されている状態だ。スイッチが入れば、そのモジュールは機能する。
 
自分の場面緘黙症に心当たりがあるケースに当てはめれば「喋らないほうがいい場面」で「喋れなくなるモジュール」が機能するのはある意味正しい。当人の経験則で正しいし、他の目的よりも優先される「避けるべき自体」だからだ。
 
だが実際には「それ以外」でもこのモジュールが機能している。全く同じではなく、似たような場面で機能する。 これも、ここまでは別に問題ないだろう。似てるんだから、同じかも知れない。警戒しても不思議じゃない。
 

 

ただ、カプセル化されたモジュールの特徴として「素早い」「他との関連性を持たない」点が挙げられているのが気になる。ヒューリスティクスに近い、というかそのものだろう。簡単に言ってしまえば「理性よりも先に結論を下し、実行する」。場面緘黙症に限らずこういった「空気を読まず発動し、本人の意志とは無関係にやれない/やってしまう」系の原因に思える。
 
加えて言えば、元からカプセル化されたモジュールは「こういうもの」とされている。そして普段は人間の「当たり前」を演出しているわけで、まぁなんというか「仕様」なのだろう。つまりなんとかするなら「スイッチを入れない」方向しかない。
 
では「どこまでがオリジナルの状況と似ていると判定するのか」の部分はどうか。この部分が過剰に働くことが根本的な問題となっているように見える。モジュール理論だと、カプセル化されたモジュールは「特定のインプットにのみ反応する」とされている。つまり特定の「認知」をトリガーとして動き出す。でも話を読んだ限りは子供の場合スイッチがやたら入っている。一人の時か家の中しか喋れない系の話のほうが多い。
 
トリガーの「判定基準」がゆるくなっていると言えるだろう。過剰、過敏。で、この状態は結構簡単に誰でもなる。例えばまぁ、あなたの部屋にドブネズミでも放り込んで出入り口全部塞いだら、そいつが速攻で物陰に隠れたら追い出すまでは目も耳も超敏感になるだろう。飛びかかってくるかも知れないし、気づいたら何かをかじってるかも知れないし、それらに備えるために。要は緊張状態/警戒状態。この状態だと過敏になるわけだ。
 
つまり緊張により過敏になり、「緘黙モジュール」のスイッチが入りやすくなる、というよりトリガーとなるものを無意識的に「見つけやすく/気づきやすくなる」と。気にしなくていいレベルものが。
 
この場合は「不安に対しての対抗策」としては正常に機能していると言える。逆に不安と感じるという点が問題だとも言える。だから上記のリラックスさせる、気楽にさせる治療は有効なのだろう。成長とともに症状が緩和することが多いのも世の中というか、社会に対しての「慣れ」が大きいと思われる。
 
・「いつでもどこでも喋れるようにならなきゃいけない」なんて思わなくていいだろう。緘黙モジュールがあるとして、多分必要な時には必要だ。普段で大事なのはそのモジュールの出番じゃない時は「今は出番じゃない」と判断する認知をすることだ。となると認知療法も効果的だろうね。
 

◆メモ

・拡大解釈すれば、パリピをオタサーにつれてきゃしゃべらないだろうし、素質と言うか種は誰でもあると思うんだけどね。元からモジュールはあるというか。
 
・もしかしてだが、「喋らないほうがいい場面」を意識しているんじゃなくて、「喋ってもいい場面」を意識しているんじゃないかという気もしてくる。基本は「喋らない」で。むしろ「喋っていいモジュール」が安心できるときにだけ働くとかそういう状態なんじゃないかという仮説が思いついた。個人差が大きい話だからなんともだが。
 
・緘黙症だの失声症だの言われてるわけだが、当然というかなんというか「声」にまつわる以外の話でもこういった事はあるだろう。例えば登校拒否とかどうだ。本人も行きたい、行かなきゃならないと思ってる、行く意志がある、その上で「行けない」とかあるわけだよ。場面緘黙症と同じ流れで、程度の違いどころか、症状まで違うってのはあると思うね。まぁ併発のほうが可能性高いだろうけれど。
 
・今回成人の本人が該当することを想定して書いたが、もしも自分の子供がそうかもしれないと思って読んでる人へ。子供で場面緘黙症の場合「そのうち治る」「大人になれば治る」と思って/言われてたらい回し、放置されて治らなかった、という話を結構見かけた。少なくともしっかり説明ができる医者なりなんなりを見つけるまでは諦めないほうがいいかもしれない。
 
・「コミュ障のページに場面緘黙症がない」って言われたんで書いてみた。
 

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