2014年9月19日の夜
突如、大阪の駅ビルの10階から男性が撮影されている写真が大量にばらまかれた。
写真に写っていたのはカメラを首にかけた男性で、顔のアップや優先席で座っている姿などバリエーションがあった。
犯人はすぐに見つかった。動機は?
写真をバラ撒いた「犯人」は撮り鉄の少年二人。いつも電車の撮影の時に割り込んでくる写真の男性に腹を立て、面白半分、もう半分は制裁目的で実行したのが動機。
件の写真はツイッターなどで瞬く間に拡散、「被害者」は、「助けて、死にたい」とネットに書き込んだ。
一方、「また撮り鉄たちかよ」と言う声もあった。撮り鉄たちが問題になったニュースは確かに珍しいとはいえない。
「撮り鉄達」で一纏めにしていいのか?
撮り鉄の一部は、撮影中怒号を撒き散らしつつ押しのけあって撮影している者もいますね。
また、長野県のしなの鉄道では「桜の木が撮影に邪魔だから」と言う理由で4本の桜の木が切り倒された、という内容の発表がありました。これは撮り鉄がやったという証拠がないということでまた揉めることになったようですが。
もちろん撮り鉄全てがそうではないことは強調しておかなければならないでしょう。上品に電車を撮影している人がほとんどではないかと、部外者ながらに思います。
一部悪目立ちしている人間の趣味や所属と同じだからということで偏見にさらされるのは不愉快なものですね。
ちょっと前は少年犯罪はなんでもゲームのせいにされてきました。
酒鬼薔薇聖斗の事件では、犯行声明文に書いてあった名前と同じ名前が出てくるゲームはありませんか?とゲーム雑誌の編集部にマスコミから問い合わせが来たという話を、読んだ記憶があります。
ファミ通だったかな?
挙句の果てには「ゲーム脳」なんていう疑似科学がのさばりました。
アレ言ってた自称学者は幾ら稼いだのやら。
問題を起こした人間の属するカテゴリーをまるごと差別すれば安心だという考えは確かに楽ですが、これは「人と違う」というだけで攻撃対象にしているのと同類です。
菊田真紀子が言った「口にするのも汚らわしい」という職業差別もまた同種ではないでしょうか。
それと同時に「撮り鉄が」問題を起こした、のような報道の仕方も原因の一端ではないでしょうか。まぁ見る側がメディア・リテラシー鍛えろよっていう話なんですが。
そんなことを取り留めもなく思いました。
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