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コーヒー・カフェインの様々なメリット・デメリット

コーヒー・カフェインの様々なメリット・デメリット


日本では他国に比べ比較的歴史は浅く、最初に記録があるのは1804年。

長崎を通して江戸時代から輸入されていたが、当時コーヒーに期待する効果は嗜好品としてではなく、水腫の治療薬としてだった。

現在ではカフェインを多く含むことを始め、様々な薬効があるとされている。ダイエットにいいだとか、ガンを予防するだとか。それらの真偽を初め、メリット・デメリットをまとめてみたページ。

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コーヒーの効能


◆眠気防止・疲労回復などが一般的なコーヒーの効能や作用。それらの根拠と、それ以外にどんな作用があるのか。

疲労回復効果


◆代謝の促進、血管の拡張収縮、心臓の働きを強化するなど。

・かなり効果があるようだ。オリンピックではコーヒー六杯相当のカフェインが血中にあるとドーピングとみなされるらしい。

コーヒーの酵素と糖尿病


・ラットによる実験でコーヒーに含まれているクロロゲン酸が、血糖が上がることを抑える作用があると確認された。これは食べ物を糖分に分解する酵素を抑える作用。

・カフェインにはこの作用はなく、「コーヒー」の効能だと言える。これを裏付けるかのようにコーヒーをよく飲む人は糖尿病になることが少なかった。

ガンを抑える


・国立がんセンターの研究により肺がんを抑える効果が確認されている。一日三杯から四杯飲む人が特に効果があったらしいが、まだ研究途上として結論としての発表ではない。

・東京農工大学がコーヒーに含まれるクロロゲン酸がガンの転移を抑制すると発見。

・スウェーデンの研究所が「毎日二杯のコーヒーを飲めば肝ガンの発症リスクが4割減る」と明らかにしている。

コーヒーの酵素


・コーヒーに含まれるクロロゲン酸にはフリーラジカル(代表的なものは活性酸素。老化の原因とも言われている)が生まれることを抑え、酸化することを予防すると考えられている。



コーヒーで痩せるのか・ダイエットに使えるか


◆脂肪燃焼・分解


・カフェインの効果として消化酵素リパーゼを活発にさせる。これは脂肪を分解する。
・また、コーヒー成分のクロロゲン酸にも脂肪分解を促す効果がある。

・この「脂肪を分解」とは、中性脂肪をグリセリンに分解して血中に送り出すこと。

・有酸素運動は20分くらいしないとダイエットに効果が無いと言うのは、体が普通脂肪分解を始めるのがそのくらい経ってからだから。
・有酸素運動をする30分前にコーヒーを飲めば、ダイエットとして効果的。

コーヒーと美容


◆カフェインによる血行促進で代謝が上がり、むくみ・冷え性・肩こりの解消が期待できる。
◆大腸の動きを活発にするので便秘に効果がある。



体にいい?コーヒーにまつわる健康効果


否定派、肯定派に別れ昔から研究が行われていた。昔は否定派が主流だったようだが、近年は肯定派からの研究も多い。

◆発症リスクを下げる


ほぼ確実と言われているのが、パーキンソン病・大腸がん・直腸がん・2型糖尿病(生まれついてではなく、生活習慣が原因の糖尿病))に対しての発症を抑える効果。

◆コーヒーを飲むことにより発症の危険性が高まるもの


今のところ特に発見されていないらしい。

・高脂血症、すい臓ガン、心不全、十二指腸潰瘍の原因となるのではないかとする報告があったが、後に研究により否定されている。

◆発症リスクを上げることが疑われていて、今も論争中のもの


関節リウマチ、高血圧、死産リスク、骨粗しょう症、膀胱がんが今現在でも論争中のようだ。恐らく高血圧はコーヒーの血圧を上げる効果から、膀胱がんは利尿作用が原因と見られているのだろう。

・死産リスクについて:コーヒーで奇形児が生まれることはないという調査発表がアメリカの食品・医薬局から出されている。ただ、授乳の直前にコーヒーを飲むとカフェインが母乳を通して子供の体内に入り、影響を及ぼす可能性がある(体が小さいほど、薬などの効果は大きく出る)。

逆に発ガン性があるかもしれない?


◆国際がん研究機関(IARC)がコーヒーが膀胱がんのみに対して発がん性が「あるかもしれないもの」と分類している。

・発がん性と言っても魚の焦げた部分のように、ありえないほど大量に毎日飲み続けて数十年たったら癌になるかもね程度の可能性もある。現状ではなんとも言えない。

最近の指摘


◆血圧を上げるのを抑えるのではなく、低血圧でも高血圧でも正常値に戻す働きがあるとする指摘。

◆善玉コレステロールを増やし、心筋梗塞の予防になるとの指摘。









カフェインのデメリット


カフェインを含むことで知られているコーヒー。カフェインの人体への作用は無視できない。

◆疲労回復とともに、疲労の原因にもなりうる。


・セロトニンの減少:幸せホルモンとも呼ばれるセロトニン。これが減るとのこと。うつ病患者がカフェインを禁止されたり、それによってうつ病が治ることもある。

・ビタミンDの減少:ビタミンDの吸収を阻害する。これはカフェインを取れば取るほど阻害される。ビタミンDが足りないと、くる病・骨軟化症・骨粗しょう症が引き起こされる可能性が。


・また、うつ病・統合失調症と言ったものに影響があるとされている(要研究と指摘されている)。

・ストレスホルモンの増加:カフェインを消費するためにストレスホルモンが大量に分泌される。これはストレスを感じた時と同じ程の量となる。

・不眠:睡眠量が減ることにより、結果的に疲労回復が出来ない。睡眠六時間前のカフェイン摂取でも睡眠の質と量が落ちるとのこと。

・記憶力の低下:疲労状態の症状の一つとして記憶力が低下するリスクがある。


コーヒーが原因でなり得る症状


色々とあるが、そのほとんどが一日程度で治るものであり、「アルコールより全然マシ」という理由で特に規制対象になるようなことはない。これからもないだろう。

◆飲み過ぎると

急性作用として一時的に体調・精神状態に変化が現れると言われている。これは一日以内には収まる。
・興奮・不安・不眠
・筋肉の震え/筋肉の震えを取る
・血圧が上がる

・利尿作用

・胃液分泌が促される

・血中コレステロール(LDL TC)増加

・大腸が活発になることによる下痢

◆カフェイン中毒


・カフェインについては医学・薬学の面からの研究も進められている。カフェインは依存症を引き起こし、めったに死ぬことはないが、ゼロではない。


・メンタル面だと強い不安感、不眠症、精神錯乱、妄想などの症状もある。うつ病、不安障害、パニック障害を患っている人は重症化することも。


・肉体的には胃痛、吐き気、不整脈、頻尿など。足が痙攣したり、頭痛がすることもある。


・コーヒーだけではなく、緑茶、栄養ドリンク、エナジードリンク、カフェイン錠剤など、カフェインを含むものはそこら中にあふれている。よほど過剰に摂取しない限りは問題になることはない。

◆カフェイン禁断頭痛


300mg以上(三杯分ほど)のコーヒーを毎日飲むような人の中にはカフェイン禁断頭痛と呼ばれる症状が出ることがある。
・最後のカフェインを取り入れてから24時間後に偏頭痛のような頭痛がする。

・カフェインを取り入れると収まる。

・カフェインを取らないと偏頭痛のような痛みが2日ほど続く。

◆コーヒーとお茶・紅茶


その苦味からか、コーヒーは特別カフェインを多く含んでいると思われがちだが、緑茶・紅茶にも少なくともその半分以上は入っている。インスタントコーヒーの場合、濃さを調節できるので好みにより誤差が大きくなる。


コーヒーを飲み過ぎないほうがいい人


◆内向的な人
・強い自制心をもち、深く考えるのが習慣になっている人は、コーヒーを飲むとカフェインの作用でその傾向が強くなりすぎるとする説がある。
◆消化器官疾患
・胃炎・胃潰瘍など。胃液を出させる作用があるので悪化する。

◆高血圧の人
・血圧を上げる効果があるので注意。

◆うつ病やパニック障害の人
・カフェインの作用で症状が重くなる可能性が。

◆貧血気味な人
・クロロゲン酸が鉄分と結合しやすく、体が鉄分を吸収することの邪魔になる。


コーヒーの噂と真偽


◆何らかの依存症を治したいと思っている人がコーヒーを飲むと禁断症状が和らげられるという噂。

◆コーヒーはアルカリ性

・嘘。Ph5~6の【酸性】。昭和63年頃、当時の「コーヒーは体に悪い」というイメージに対抗するために全日本コーヒー協会が配布した「コーヒー&ヘルス」にこの記述があり、これが原因ではないかとする意見がある。

◆コーヒーを淹れてそのまま置いておくと酸化して逆に体に悪い

・フリーラジカル(活性酸素)が発生するという話。

・実際淹れたコーヒーをずっと保温し続けていると過酸化水素(殺菌・漂白に水溶液が使われる)が発生することは確認されている。
・はっきりと結論付ける報告はまだないようだが、コーヒーを淹れたら熱い内に飲んだほうがいいだろう。猫舌?ぬるま湯で淹れよう。

◆ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を始めとした沢山の抗酸化物質があり、肌のハリ、老化防止に効果があるとする説。


コーヒーの飲み方


◆カフェインを取りたいならブラックで飲む

・砂糖を入れるとカフェインの働きが邪魔される。

◆ダイエット・糖尿病には食後ではなく食前に飲む

・食前に飲むことで食後に血糖が上がることを抑え、糖分の吸収も抑える。

◆朝の眠気覚ましなら

・朝食をとる前や朝食を取らない人で朝コーヒーを飲む場合、そのままだと胃酸分泌で胃が荒れる可能性がある。牛乳を入れたカフェオレにするなど、胃に配慮を。

飲み物以外の使い方

◆カタツムリやナメクジを近づけさせない

・少量のカフェインでもこれらには毒としての効果があるため、コーヒーやコーヒー殻が有効。

◆コーヒー風呂

◆消臭剤として

※コーヒー自体のメリットはともかく、カフェインのメリット・デメリットが大きい。ノンカフェインのコーヒーが健康・ダイエットとしてはベストか。



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