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行動派と心配性

行動派と心配性



行動的な人間と、なんでもはっきりさせてから進みたい慎重な心配性の人間とではだいたい相性が悪い。


言ってみれば正反対の価値観だからしょうがないといえばしょうがないのだけれど。



心配症の人は、心配性→慎重→消極的といった決めつけをされて、自称ポジティブ&アクティブな人間にバカにされたりすることもあるかもしれない。


実際にはそんなことはない。
心配症の人間は、リスクを認識し、対処法を考えているという点で優れている。




心配性の人は論理的に物事を考えられる



カナダ・オンタリオ州にあるレイクヘッド大学のアレクサンダー・ペニー博士が行った調査によると、心配症の人間は言語能力が高いものが多いということがわかった。


高い言語能力だからこそ、論理的なシミュレートが出来る。だが、理屈だけじゃない問題、例えば人の感情だとか、そういったものに対していつまでも考え続けてしまう傾向にある。


簡単に言うと「考えすぎ」なのが、心配症の本質だ。考え過ぎだとよく言われる人は、少なくとも周りよりはシミュレートができているんだろう。


反対に直感タイプな行動派は、「やってみなけりゃわからない」「案ずるより産むが易し」「言ったもん勝ち」というような言葉が大好きな、当たって砕けろタイプ。


当然失敗も多いだろう。学ぶことも多いかもしれないが。


だが、取り返しの付く失敗ばかりとは限らない。



やはり人間関係の話になるが、こういった人間は「無神経」「がさつ」「デリカシーが無い」などと評されやすい。


フレーム問題

 
フレーム問題というものがある。
人工知能に問題を考えさせようとする場合、人工知能は「ありとあらゆる可能性を」「全て計算して比較」しようとする。

一方、人間はそういった考え方はしない。

経験則などから【どの範囲で考えればいいか】というフレーム/枠組みの範囲で物事を考える、とされている。(それって人間が適当なだけじゃないか?という説もある)

人工知能に、「どの範囲内で考えればいいか」をどうやって規定し、教えるのかというのがフレーム問題というそうだ。


自分の思考のフレームは適切か?

心配症な人はこの話に似ている。どこまでも考えてしまうから、必ず問題が見つかる。

その問題に対して、確信できるレベルの答えが見つかるまでなかなか進めなくなる。

それが見つからないうちに行動することは、その人にとっては【博打】になってしまう。

だから何かを始める/実行する時に、頻繁に【決断】や【覚悟】が必要となる。

【考えすぎ】というのは、フレームが広すぎる、或いは全くないとも言える。
一方、フレームが狭い場合、未知の分野でも結論を出すのが早い。

これは頭が良いわけではなく(本人はそう思っているようだが)、考える範囲が狭く、作業量が少ないというだけだ。

フレームが狭いので、それ以上はいくら考えても問題は見つからない。問題が無いのではなく、見つけられない。

問題が見当たらない=これが最適解だ、となる。

だから、確信を持って浅い考えを断言し、実行出来てしまう。

まとめ

あなたがどちらにせよ、フレームを意識してみてはどうだろうか。

ただし、フレームを今よりも狭く/広くしよう、という考えでは、恐らく別の問題が出てくるだろう。軽率だった/慎重すぎたなど、普段とは逆の反省が出てくることになる。

そうではなく、あくまでも「問題に対してどの程度のフレームで考えるべきか」というセンスを磨いていくしかないのではないだろうか。

例えば、他人の目が気になりすぎるのなら、アドラー心理学の「課題の分離」というフレームはとても役に立つ。まぁそんな感じで。



結局、心配性も、行動派も、片方だけではダメなのだろう。



両極端だから両立できないじゃないかと思う人もいるかもしれないけれど、「リスク管理のスキル」と「行動力」といった言葉に置き換えれば、両立できるものだと分かるはず。



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