海外ではモラハラは犯罪
まぁ、被害者を精神疾患や自殺に追い込むモラハラ加害者が無罪なわけはないんだが。日本じゃ余程じゃない限り、民法の管轄なんだよねぇ。だから職場のモラハラなら労働基準局とか、夫婦間なら弁護士やら離婚調停やらいかなきゃならない。
モラハラが刑法で取り締まれる「犯罪」だったのなら、被害者は被害届を出せばいい。あとは警察がやってくれるだろう。日本は今のところそうじゃないから、録音やら記録やらで証拠集めを自分でやらなきゃいけない。
一方、海外ではモラハラは「犯罪」とされている。
フランスのモラハラの罰則
2002年の時点で既に労働法でモラハラに対しての規制が入っている。この時同時に刑法でも罰則が設けられた。
Le fait de harceler autrui par des agissements répétés ayant pour objet ou pour effet une dégradation des conditions de travail susceptible de porter atteinte à ses droits et à sa dignité, d'altérer sa santé physique ou mentale ou de compromettre son avenir professionnel, est puni d'un an d'emprisonnement et de 15000 euros d'amende.
他人に対して、その権利もしくは尊厳を傷つけ、肉体的もしくは精神的健康を損ない、または職業的将来を破壊するに足る労働条件劣悪化を目的として、またはそのような結果をもたらすように、嫌がらせをした者は、一年の拘禁および15000ユーロの罰金に処す。
まぁこれ、曖昧すぎるから違憲だって2012年に一度削除されちゃったんだけど。
しかしその後2014年に法改正され、懲役2年、罰金は3万ユーロ、被害の深刻度により変動あり、という形に落ち着いたらしい。あちらの政治家はなかなか仕事をなさるようで。羨ましいね。
◆
スウェーデン:
1993年に「企業におけるモラルハラスメントは犯罪」とされた。
イギリス:
1997年にかなり適用範囲の広い「ハラスメント罪」というものが作られた。
同じようにポルトガルとベルギーでも法律で罰されるらしい。
他にもデンマーク、フィンランド、スイス、イタリア、ドイツで労組などがモラハラに対しての罰則に関心を持っているとか。
将来的には、モラルハラスメントは日本でも刑事罰が科せられるようになるだろう。今現在の被害者が間に合うかどうかと聞かれると微妙だが。セクハラについてようやく取り締まりだしたって印象だなぁ。日本。
そんなわけで、しばらくはそっち方面はアテに出来ないだろう。だが「海外では犯罪」だ、というのもまた事実。モラハラ加害者は海外で活躍することは出来ないね。犯罪者になるから。出世コースからは今後外されるんじゃないかな。元から企業を駄目にする因子だと言われているし。
それにしても、職場環境や人間関係に対しての法整備ってのは日本はなかなか進んでいない気がする。邪魔をしている連中でもいるのだろうか。
世界的にはモラハラ対策は進んでいるが、日本では、少なくとも大きな動きにまだなっていないのが現状だろう。
日本の文化依存症候群は「人間不信」だと言われている。昔からこう言った「犯罪者」が多すぎて、当たり前になっているのかもしれないね。あまりに日本の法整備がダメだったら、海外へ「亡命」する人も、未来ではいるのかもしれない。
最新記事はこちらから
サイト内検索:
ツイッター:
→
https://twitter.com/nemomanas
シェアをしていただけると嬉しいです。
ブログ移転しました:
https://embryo-nemo.com/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
────────────────────────────────────────────────────────────────
[0回]