15歳少年に除染作業をさせた男を逮捕
愛知県警は18日、名古屋市守山区の土木建設会社の専務の男、千葉祐士容疑者(49)=福島市山下町 を逮捕した。
容疑は労働基準法違反。危険有害業務の就業制限違反の疑い。
この男は去年7月22日に当時15歳の少年に、福島第一原発事故によって放射性物質に汚染された草や土を取り除く作業をさせたとされている。
これは労働基準法違反だが、罰則が甘い。
労働基準法第62条の2に、18歳未満の者を有毒ガスや有害放射線、高温や高圧の場所における業務につかせてはならないとされている。
衛生または福祉に有害な場所にもだめとのこと。
ただ、罰則が甘いというか、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるだけ。子供を被曝させておいてこれはちょっとな。
千葉祐士容疑者は容疑を概ね認めており、「除染作業をしている会社に対してバイトを出しただけ」等と言っているとのこと。
一部の報道では千葉祐士容疑者が、「18歳未満では働くことが出来ない。何が何でも18歳で通せ」と指示していたと伝えられている。
そうだとしたら労働基準法違反だという自覚があった上でやったということになる。余罪がものすごくありそうだ。
少年の待遇
この会社が少年に支払う金額は日当で3000円だったそうだ。ちなみに除染作業員の給料を検索すると一年目から年収600万円突破とか書いてあった。
そのサイトでは重機オペレーターと手元作業員というのがあり、この件の少年は恐らく後者だと思われる。
で、手元作業員の日給が12,500円~16,000となっているので、3000円というのはピンハネ具合が酷いな。
ハローワークからブラック企業に入社
この少年は中学卒業後、4月にこの会社をハローワークに紹介され、「足場を組み立てる作業員」として就職した。3ヶ月後の7月には汚染された地域の草むしりに送られたことになる。
ハローワークはハローワークで仕事はしているみたいだし、色々見直しはやっているらしいけど、いかんせん無料で求人募集ができるからか、中小のブラック企業が募集を出していることがほかと比べて多い。
(求人広告の「常連」は大抵、辞める人間が多い会社なので注意)
また、国が結構な金額を除染作業に充てているのだが、発注元である国と実際の作業者の間には、何社もの企業が入り込み、中抜きというかピンハネというか、まぁなにもしないで注文を下請けに流すだけで金を儲けているというのが現状らしい。
その金を狙って暴力団が作業者をかき集めて働かせ、金をピンハネしている事例もある。
本来は暴力団関係者は除染関連の仕事は受けられないはずなのだが、実状としてヤクザかどうか気にしてたら人が集まらないという問題があるようだ。
そういや、東日本大震災からの復興の為のなんやかんやを指して「震災バブル」だなどと一部の犯罪者予備軍からは呼ばれているらしいよ。
タグ:
社会
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