子供の声は騒音か
喉大丈夫かと心配になるレベルの絶叫を意味もなく上げる子供っているよね。
神戸市東灘区では70代の男性が子どもたちの声がうるさいと防音設備の設置・慰謝料100万円を求めて保育園を提訴。
さいたま市では保育園の建設計画が住民たちの反対により撤回。
家の近くに保育所ができたら?
神戸市の件だと、工場に対して定められている規制基準60デシベルを超える70デシベル以上が騒音として発生されていると言う訴え。
これだけ聞くとこの老人の心が狭いんだ、と思うだけかもしれないが、この人は保育所が出来る前からその場所に住んでいて、家から10メートルのところに保育所が出来、そして毎日のように騒音、という状態らしい。環境激変だね。防音壁やらを建てるように要請したが保育所側は応じなかったとのこと。
70デシベルがどのくらいか。具体的な例えだと1メートル離れた所で聞くヤカンが沸騰した時のあの音、2メートル離れた所で聞くセミの鳴き声、だそうだ。かなりうるさく、大声を出さないと会話ができないレベルらしい。
ちなみに100デシベルを超え始めると聴覚機能に異常をきたすとのこと。
保育園や幼稚園に対しての「うるさい」という苦情は、昔からあったことらしい。
あまりにうるさかったのか、園児や保護者を脅迫し、逮捕された者もいる。
つまり、「子供はのびのびさせよう。だから我慢しろ」って言ってる場合じゃなくて、子供を守るためにも騒音対策は必要。
東京の都条例
「何人も」規制基準を超える騒音を発生させてはならない、という条例があり、実際に「噴水で遊ぶ子供の声に精神的苦痛を受ける」とした訴えが認められて子供が噴水使用禁止になるケースもあったとか。
この条例は見直しするようで、今現在東京都では意見を募集している。
見直すポイントとしては、
◆何歳までの子供を条例の適用除外とするか
・乳幼児は声の力加減などをコントロールすることを学ぶ必要がある。
・小学校低学年では善悪についての判断やルールに従うことを身につける段階。
・拠って、小学校前までは適用除外でいいんじゃないか?ということで見直すそうだ。
◆音の種類
・声や身体動作、楽器演奏、ボールなどの遊具の使用、音響機器等の音などは規制基準適用除外。
・子どもとセットな保育者が発する上記の音も適用除外。
・保育所の空調や、送迎時の保護者同士のでかい声での会話は規制する。
◆場所について
・子供が騒いでもおかしくないような保育所やら公園やら児童厚生施設などでは規制適用しない。
多分だけど、今後は○○デシベル超えたから騒音だ、訴訟だ、ってのはできなくなる、のだろうか。
一応、受忍限度(このくらい我慢しろよっていうライン)を超えたらいけないということにはなってるみたいだけど、そのラインもはっきり決めてないみたいだし、関係者同士の話し合いや騒音の発生頻度や音の種類などを総合的に判断とのことで、前例が生まれない限り基準がわからなくなるな。
あーこれ、都内でも神戸みたいな訴訟が今後起きるんじゃないか。読んだ印象としては6歳未満はどれだけ騒いでもオーケーとするって感じ。
上手いこと共存できるような条例に落ち着いてほしいね。夜勤明けなのに眠れないって苦しんでいる人もいるそうだし。
保育所ではそれなりに対応もしている
都内の保育所では二重ガラスの窓や防音壁を設置するなどの対策は今では普通。もっとも神戸市の件ではそういったことをしなかったらしいが。
こういった訴訟を見ていると、70デシベルを超えた、みたいにちゃんと騒音を計測している。どうやってるんだろうと調べたら、今ではスマホのアプリで騒音測定器とかあるんだな。理不尽に怒鳴る上司の声が何デシベルか測ってみてはいかがか。
一方機械としての騒音測定器は価格がピンキリある。2000円くらいから一万円を超えるものまで。体脂肪計とかもそうだけど、性能差が大きそうだな。安物の測定結果を鵜呑みにしたら危ないかもしれない。
あんまり関係ないんだが、保育所とかの運動会の時、張り切った保育士の声のほうがうるせえという意見もあった。
これからは防音リフォームやってる施工会社の株が上がるだろうきっと。
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