履歴書が手書きであることは必須か？

投稿された「履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない」という記事では、

１．ＰＣ能力を疑う

２．手描きで誠意を伝えようとしている

という理由が挙げられている。

理由について考える前に大前提として「業種による」というのを挙げておきたい。ＩＴ業界に関わっていた堀江貴文ならこういった意見を支持するのも不思議ではない。反対に営業のような対人メインの業種でなら、「誠意を伝える」という部分を重視するだろう。

１については妥協案はある。以前にも書いた気がするが、「履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンで」というスタイルだ。新卒の場合でもなんらかの添付資料でそうすればアピールするチャンスはあるのではないか。元記事の人も言っているが、一度疑われるともう取りたくないと思われてしまう。応募者１人にそんなに時間を使ってはくれない。

２は疑問に思う人もいるのかもしれない。元記事の意見によると、個人的な意見だと前置きして「手間暇を無駄にかけるのが誠意だと思われるのは困る」とし、「面接の質疑応答や履歴書の内容で誠意を伝えて欲しい」と続けている。

理由について、こういった作業のクオリティ以外での誠意の見せ方をしようとするのは、最終的にサービス残業や無理をしてでも頑張りますといったブラック精神に繋がるとのこと。

なんにも間違っちゃいないというか、まったくもって正しいと思うのだが。

要するに「手書きで媚びる暇があるなら面接や履歴書のクオリティ上げろよ」と言いたいってことだろうか。１採用者の１意見としてみれば興味深い。

字が綺麗だと心が綺麗？

一方、この件については賛否両論ある。ニュース記事のコメントの方で目立ったのは「字が綺麗だと心が綺麗」というもの。それがわかるから手書きであることに意味はあるという意見。ツイートでは「手書き教」と表現されていた。

一応「筆跡学」というのがあるにはあるのだが、統一論理や検証方法が存在しないため、日本では学問ではないとのこと。少なくとも現段階では日本だとオカルトだね。字が上手にかけない人はこの俗説に苦しめられている。少なくとも字を書くというスキル以上の「人間性の評価」をするのは偏見でしかないと思うのだが。決めつけて切り捨てたほうが楽だろうからね。酷いね。

オカルトといえば血液型で採用可否決める企業もあったらしいな。差別じゃないのかこれ。ブラッドハラスメント。

私は、字の上手い下手はスキルであり、それ以上でもそれ以下でもないと思っているから、こういったオカルトめいたこと言ってる人が怖いのだが、まぁともかく。【子供の頃に習字を習ってたから上手な字が書けるけれど、人間性が劣悪で暴力事件起こした人間】を私は知っているよ。