過労死を出したブラック企業の刑事罰は?
過労死させた企業や上司は、罪に問われないのか?
・仮に罪になるとしたら「刑法二百十一条:業務上過失致死傷等」
・刑罰は五年以下の懲役もしくは禁錮または百万円以下の罰金となっている。
・実際には刑事事件で有罪になったとしても、20万円や30万円の罰金、それだけで済んでしまうそうだ。企業にとってのその金額が抑止になるかどうか。言わずもがな。
そんなわけで、過労死に対しての業務上過失致死は実質大した効力がないとされている。
◆遺族にはその気がないことが多い
労働の強要により過労死・自殺した遺族の場合、最大目標が「労災認定」だそうだ。その次が企業の責任を追求する損害賠償。このあたり、「金が目当てか」と野次を飛ばす連中もいるが、民事で訴える以上金しか攻撃手段がないだろう。リーガル・ハイでそんなこと言ってた。
企業側も企業イメージのために必死になり、たいてい泥沼化する。売上やら株価やらに影響あるだろうからね。損害賠償や責任追及が終わるのが、長くて15年かかることもあるそうだ。
そこまで終わってさぁ次は告訴するぞ、となるよりも、燃え尽きてしまうと言った感じで刑事罰の方まで気が回らないらしい。企業に対して20万から30万円のダメージを与えた所で・・・と言ったところなのだろうか。そしてそれに何年かかるのか。
◆過失致傷は親告罪、過失致死は非親告罪。業務上過失致死は非親告罪で警察は遺族の告訴なしに動けるはずなんだが、そういう動きを見たことがないな。いやまぁいちいち「調べてますよ」なんてアピールしたら証拠隠滅されるからやらんだろうけど。何年か経って「かつてのブラック企業の当時の社長逮捕!」とかになるんだろうか。
◆過労死に対する企業の揉み消し
・自殺の場合、プライベートなことが原因だろうと言い張る。過労死の証拠の隠滅まで行うことも。
・裁判では真っ向から反論し、一切認めない傾向がある。W社のW社長とか。遺族に対して攻撃的な文面の証拠の提出とかもしたんだそうな。
・当然社員たちにも口止めなどを行う。
◆余談だが、過労死って日本語は海外でもそのままの意味で通じるんだそうだ。海外では管理職が頑張りすぎて過労死ってのは有りえるが、平社員が追い詰められて過労死っていうのはあり得ないとのこと。それくらい日本の過労死は悪目立ちしている。関係ないが津波って言葉も通じるらしい。
◆もうちょいTips。
・日本の貧困率は先進国の中ではトップ
・公務員の給与だけ先進国の2~3倍
・派遣の労働環境の悪さが先進国の2倍。どうやら欧米じゃピンハネ具合が10%までって決まっているのに、日本の派遣会社では30%以上もピンハネしてるところがあるんだとか。
・ピンハネの一例:車工場
円に直して比べると、アメリカ:3250円 日本:1000円 だそうな。もうちょい上な気もするけどな日本。
・欧米では企業が派遣会社に払っている金額も労働者がちゃんと認識できるようになっている。日本じゃ確認のしようがない。
なーんかシャレにならないレベルで貧富の差が酷い気もするな。しかも能力と言うより立場だけが給料の根拠だろ。日本。
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