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自分で決められない人たち



■目次

・自分が信じられない
・考える基準がない
・「正解」がどれかが分からない
・人間関係の問題である場合も
・「自信」について
・そこからどうするか

自分で決められない人たち

・自分で結論が出せない。 
・同じことを何度も考えて悩み続ける。 
・何かを選ぼうとした瞬間、選ばない選択肢が強烈に気になりだす。 
・最終的にはタイムオーバーか、選ばれなかった選択肢を気にしすぎて歩みが鈍る。 
・彼らはなぜ決断ができないのか? 「決断ができる人」になる道は無いのか?








自分が信じられない

 ・自分が信じられない。「自分が選んだ」からこそそれを疑い、また初めから考え出す。 

 
 ・大抵の場合こういった人は「大失敗の記憶」を持っている。まぁ誰にでもそんな記憶はあるものだが。 
 

 他と違う点はその記憶が恐怖や恥といった感情と共に強烈に焼き付いていること。厄介なことにあまりハッキリと「あんなことがあったから自分に自信が持てない」なんて考えは浮かばない場合もある。 
 

 ハッキリとは思い出せない。なんとなく、漠然と不安で、自信がない。そんな状態になる。 

 
 これは「トラウマ」と呼ばれているものに近い。本来の「トラウマ」はさらにエグいんだが。 
 

 このせいで自己評価が低く、つまり自信がなく消極的になり、本人は「自分はこんなだ」と思い続け、それにより「成功体験」を得る機会、つまり失敗の記憶を上書きする機会を失っている。






考える基準がない

  ・判断材料がないから決められない。未知の分野で決断をするならば誰だって迷うが。 
 

 やたらとこの状態になるというのなら、能力不足の可能性は高い。 
 

 ・これは予習・復習不足だとも言える。特に復習は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」というタイプは全くやらない。で、また同じようなことで悩むことが多い。 
 

 ・もう一つこれについての問題点。「分からなければ決められない」というのが問題になることがある。 
 

 そもそも十分な準備、入念な下調べ、確信を持っての決断、なんて都合のいい状況あんまりない。ここまで準備できてるんだったら「予定調和のスケジュール消化」になる。そもそも悩まない。 
 

 「100%の確信を持って決めよう」と思っていても、いつまでたってもそこまでの材料は揃わないことは多い。






「正解」がどれかが分からない

  ・前述の通り、答えがわからない状態で決め無くてはならない状況も有り、「正解」が見つかるまでは選ばない、というのなら優柔不断になりがちになる。 
 

 「選択」の段階で「正解」を選ぼうとする、要するにお膳立てされた「クイズ」かなんかだと思っている場合はこうなりやすい。 

 
 ・後述するが、実際には「後から正解にする」ことのほうが多い。 
 

 これは人によっては「どちらを選んでもアタリ」あるいは「どちらを選んでもハズレ」とも言えるし、選択の段階では「アタリかハズレかは決まっていない」とも言える。 
 

 彼らは「選択した時点で未来は確定する」と勘違いしている。シュレディンガーの猫とか好きそうだな。





人間関係の問題である場合も

  ・盲点になりがちなのが、人間関係が起因である可能性だ。 
 

 例えばの話だが、「特定の人間がいる場合」は勝手なことをせずに全て相手に許可を得なくてはならない、と思っているとか。 

 
 要するに、「怖がられている/怖がっている」可能性。 
 

 ないかな? まぁ、可能性の話さ。 
 

 ・自分をかなり低い位置に設定して誰にでも合わせようとする人間もいる。 

 
 健全ではないが、相手にとっては「都合がいい」のが問題になる。 
 

 そのまま飼い殺しにされることが多い。自己評価が低いのが原因だ。さっさとなおした方がいいだろう。







「自信」について

  ・安易に「あなたは自信を持つべきだ」と言うのは誤解の余地がある。 
 

 ハッキリ言ってしまえば、実力以上の自信を持った奴や、洗脳で自信「だけ」を身に着けた気持ち悪い連中を見すぎたせいで「自信を持とう」とか書いてあるテキスト見ただけで反吐が出る。 
 

 ・まぁあれだ、「信」と言う文字が悪い。信じるというのは確証がないものを大丈夫だと決め打つということだ。この時点で博打であり、博打は恐らくあなたが最も嫌うものだろう。博打好きなら「決断できない」なんて悩まない。 
 

 ・こんな自信なんて持たなくていい。無理に信じても自分か他人に裏切られるだけだ。元々信じられないから信じないのだということは忘れてはならない。



ただ単に自分の実力を「自覚すればいい」。 決断できない人の場合、大抵は自己評価が理不尽に低い。自信を無理に持つのではなく、まっとうに自分を再評価する必要はある。
 

 ・「自信のある人」には二通りいる。本物と偽物と。 
 

 「本物の自信」とは、自分の実力を正確に把握し、判断に用いていることに他ならない。 

 
 これは自分のできることとできないこと、分かることとわからないことを区別できるということだ。 
 

 ・「自信がない」というのは、要するに何でもかんでも「自分にはできない、分からない」と決めつけている状態だ。 
 

 だから自分で決断できない。それだけの能力がないと思い、失敗は怖いのなら、選ばないことが一番安全だからだ。 
 

 ・前述の自信満々の馬鹿共は「思い込み」と言う名の偽物の自信だ。 
 

 だからこの手の馬鹿はできないくせに「自分はなんでも出来る」と思いこんでいることが多い。


大抵でしゃばって周りに迷惑をかける。その後失敗を運のせいか人のせいにする。そうして空虚な自信「だけ」を守り続ける。 
 

 酔っぱらいと似たような状態だ。酔ってるのは酒じゃなくて自分にだが。格好悪いだろう。こんな連中の真似をする必要はない。





そこからどうするか


・要するにその選択肢に対しての自己評価が、


判断基準も曖昧で、


十分に対処する能力はなく、


そもそも自分の勝利条件もわからず、 


そんな状態でこの状況に遭遇してしまうまで何もしなかった、


それが実力だというのなら「自覚」としては別にそれでいい。 というか、認識に期待や理想を混ぜ込むものではない。


・ 自分のことを情けないと思うかもしれないが、状況と能力を自覚することにより初めてスタート地点に立つ。足りてないものがそれだけわかっただけでもかなり知的だと言える。  


・だが、重要な決断をしなければならないのなら、次にこう考える必要はある。「じゃあ、ここからどうする?」と。


時間はあるのか。あるならどう動いて対処するべきか。ないならどうやって埋め合わせるか。色々考えなきゃならない。


・ もうわかっていると思うが、決断することは「アタリを選ぶこと」ではない。 決断することは選んだことを「後から正解にする」ことだ。  


初めから「やり遂げるまでやる決断が出来るかどうか」という問題だ。だから自信がないと決断できない。やり遂げられると思えないからだ。  ここが重要になる。


「初めから正解がある」と思っている人間は決断できない。存在しない「アタリ」を見つけようとしていつまでも迷う。  


「後から正解になる」ことを知っている人間は決断出来る。無いものを探して時間を潰すことなく「決断した選択肢を正解にするための準備」に時間と頭を使える。


・成功者には決断力がある、なんて話もこういうことだ。「正解にする」ための意志と実力があるという話。


馬鹿の方が成功するのも、さっさと決断してその後(後に引けなくなって)頑張るパターンを取ることが多いからだ。


この場合、頭は大して使っていないかもしれないが、決断に悩む人間よりもその後の努力は多いし、そもそも手がけるタイミングも悩まないだけ早い。単純に、注いだリソース量の違いが結果として出ている。


・もちろん雑に選択したせいで成功に持っていきようがない、というケースも有る。「正解にしやすい選択」を選んだほうがまぁ得だ。


ただし、選択肢によっては、能力によっては、「全部正解にできる」と言う可能性もなくもない。  


「膨大な時間をかけて最適解を得ようとするのは割に合わない」こともあるわけだ。  「悩んでいる時間がもったいない」という状況。


・さっさと判断をするためには、初めから「自分」を把握していること(つまり正当な自信を持つこと)が求められる。

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