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約束を守らない人/忘れる人

約束を守らない人/忘れる人

   

責任感がない

・やると言ったことをやらない、やらないと言ったことをやる、来ると言ったのに来ないなど、約束を守らない人がいる。


・あるいは決まった時間には絶対に来ず、いくらか遅れて待ち合わせに来るなど。


・あるいは「そんな約束したっけ?」と約束自体を忘れている。  


■目次

・責任感がない
・「勝手な約束」だったかどうか
・本人も約束を守れないことを気にしている場合
・約束を守らない/忘れる人とどう付き合っていくか








「勝手な約束」だったかどうか

・もしも自分から切り出した約束で、尚且つ自分のことを積極性があってリーダーシップがあるなんて思っているならまず一度、「強引な、勝手な約束だったのではないか」「無理やりYESと言わせたのではないか」ということは考えたほうがいいだろう。


・まぁそんなことはあまりないのだが、ゼロではないので。


・後は相手が社交辞令で受け答えしているだけなのに、本気に取って約束にこじつけた、という可能性も(まぁ社交辞令という概念そのものが汚い気がするが)。


・これなら話は簡単だ。勝手に決めつけるやつなんてしらねーよ、ってだけだ。仮に約束守ったとしてもかなり嫌々やっていることだろう。


・話の上での想像と実際にやることとはハードルが違う。人によっても違う。話は合わせるが実際に行動を起こすまでは付き合わない、というスタンス、あるいは話題もあるだろう。


・特に金、時間、体力と言ったコストを支払わなければならないのだから。相手は約束を守らないのではなく、「断るタイミングが見つからなかった」だけの可能性はあるにはある。


・もう一つ、結果的に「勝手な約束」になっていた場合。


・相手が話を聞いていない可能性もある。面と向かって話して、相手は何度も頷いていたとしてもだ。


・なぜそっち方面で器用になろうと思ったのか知らんが、あたかも「聞いている」フリが異様に上手い人間はいる。


・知っている限り、これは無意識レベルのスキルであり、尚且つ自動発動している。


・厄介なことに復唱くらいは出来る。完璧に話が通じているようにしか見えない。




本人も約束を守れないことを気にしている場合

・つまり悪意がなく、一生懸命約束を守ろうとしているのにできない場合。


・この場合ADHD/ADDと言われる発達障害の一種かもしれない。


・ADHDは注意力が少なく、や我慢のコントロールが難しい症状。


・ADDはそこから衝動的な部分が収まってきた状態を指す。


・発達障害と言っても知的障害はない。本人も漠然と「世間のアタリマエに合わせるのが辛い」としか思っていない可能性も高い。


・約束を守れない障害、というわけではない。


・ただ、注意力が足りなかったり、我慢ができないので時間配分などができない傾向が強く、ゴミの日にゴミを出せないなど日常的なことも困難している場合がある。


・簡単に言えば、日常的に常に気が散っている状態(上の空の状態)で、約束そのものを覚えていない、約束の時間が近い/過ぎていることに気づいていないケースがある。


・気が散りやすいということは、気が変わりやすいということでもある。


・酷い時には約束自体は覚えていて、大した理由もなく「やっぱやめた」とドタキャンすることもある。


・約束を守らない人がスマホ、カギ、財布など、日常的に使う物をよく無くすなら可能性を考えてみたほうがいい。


・他人から見れば「何で約束が守れないのかわからない」ことには注意した方がいいだろう。


・人が相手を評価するのは「言ったこと」と「やったこと」だ。口だけのやつなんてゴロゴロ居るんだから、言葉では失った信頼を取り戻せない。


・幸い対処法、改善法などはある。心療内科/精神科/メンタルヘルス科などでADHDを扱っている所も増えてきたので、深刻な悩みなら考えてみるのもいいだろう。


・ただ、「大人のADHD」に対応しているかどうかは事前に問い合わせたほうがいい。昔は子供特有の症状だと思われていたので全ての病院で大人のADHDを扱っているとは限らない。     




約束を守らない/忘れる人とどう付き合っていくか

放置できるならそれに越したことはない

・基本的には「お互い様」。人間、他人の非はよーく見えるが、自分が全く同じことやってても気づかない。  


・大抵、相手に非を認めさせようとする行為はカウンターであなたの非を突きつけられるという泥沼合戦になる。


・まぁだからといって約束守らなくていいわけじゃないんだが。



追い詰めると逆効果



・自分の非を認識した時、人はそれを「なんとかしようとする」。問題はその方法だ。 


・改めれば何も問題がないが、大抵は指摘した相手を否定して「だからお前の言うことは聞く価値がない」としたり、なんとか切り抜けようとして嘘をついたり言い訳をしたりで終わる。 


・これは人格、性格と言う話でもなく、要するに「お前は悪い人間だ」と言われたら社会的な危機なので緊急でなんとかしようと色々脳内物質がでてこうなる。FIGHT OR FLIGHT、闘争か逃走か反応、そう呼ばれる状態。 


・簡単に言えばパニック状態。 


・結果的に「緊急で、その場で何とかする」傾向が強くなる。逆ギレ、言い訳、泣く、逃げる、そんなタイプの反応。 


・あるいはなんでも頷いて、やり過ごそうとしたり。 


・この上で「次の約束」なんてしようものならどうなるか、目に見えているだろう。 


・要するに、例え相手が100%悪かったとしてもめんどくさいことになるから追い詰めるな、ということ。アンガーマネジメントを意識するべき場面。 


 

アンガーマネジメント

・いまさらだが、何で約束守らないと腹をたてるのかについて「自分の理由」は把握しておいたほうがいい。 


「約束をしたのだからそれは果たすべきだ」


「約束を守らなければ嘘になる。嘘はついてはいけない」


まぁ一般的にはこんな感じなんだろうが。 


・~~すべき、~~はいけない、と言った個人の頭の中の「ルール」をアンガーマネジメントでは「べき論」あるいは「コアビリーブ」と呼ぶ。 


・これが人によって違う。そして「それを守らない人」をどこまで許すか、許容範囲がかなり揺らぎがある。 


・例えばあなたが複数の友人と「15時に駅で待ち合わせ」と約束したとしよう。 


・あなたのコアブリーブでは「五分前にはついているのがアタリマエ」だったとする。この時点で実際の「約束した時間」は14:55になる。 


・友人の一人が15時丁度に来てもあなたは相手に不満を感じる。「遅い」と。本来は時間通りなのに、自分のコアビリーブ(14:55)とは違うからだ。 


・また、別の友人の一人は「15時に駅前に付けばいい」と解釈する。


・その結果15:05分についたとする。あなたにとってはコアビリーブからみても、約束そのものからみても遅刻だ。あなたは不満を通り越して怒りを感じるだろう。 


・だが、この友人に対してあなたよりも早く来ていた友人はなんとも思わないかもしれない。「許容範囲」が違うからだ。 


・そして重要な点。それぞれバラバラのタイミングで集まったあなたとその友人たちは、次の待ち合わせでも高確率で同じ順番、同じ時間差で来るだろう。つまり治らない。 


・コアビリーブそのものは個性かもしれない。だが、許容範囲が狭い、つまり狭量(心が狭いという意味)では人間関係は大変だろう。これはそのまま相手の個性の否定、そして攻撃につながるからだ。 


・相手には相手の「ルール」がある。これは忘れないほうがいい。そのルールが許容範囲ならば、何も言わないほうがいい。例え自分から見てゴミのようなものだったとしてもだ。


・尊重しろとは言わないしその必要はないが、「そういうやつ」なのは変えようもない。本人が問題意識を持てば話は別だが。まぁそういうことはあまりない。


・そして許容範囲も絶対的なものではない。 許せない「ライン」は可変する。気分によってもそうだし、新しく知識や経験を得た場合、それを織り込んで再設定される。


・自分でも薄々性格が「細かい」と感じているのなら、許容範囲を広げようとしてみるのもいいだろう。 具体的には、まぁ色々な人間がいるという当たり前のことを悟ることだ。


・自分のルールは守る。他人のルールに理解を示す。こういうこと。限度があるけどな。 




諦める

・ぶっちゃけ、相手が自分のために改善してくれるというのは妄想が過ぎるのだろう。


・そのままで「なんとかなって」生きてこれたわけだから、相手は治らない以前に気にしていない可能性が高い。


アドラー心理学の課題の分離の概念というものがある。他人が責任をもつべき問題をあなたがなんとかしようとすると、それはストレスや怒りになる。


・約束を守るかどうか、意志も能力も相手の問題だ。「被害者」が自分の問題として考えるべきはそういった人間が現実にいて、じゃあどうやって付き合っていくか(そもそも今後も付き合っていくのか)、どう対処していくかという点だ。

約束を守らないことを織り込んで約束する

・どうせ約束守らない。忘れる。ドタキャンする。遅刻する。と織り込んで約束する。



・例えば相手と二人きりでの約束はしない。3人以上で集まる予定なら一人抜けてもいいだろう(あなたが相手に執着していなければ)。


・その上で時間に遅れたら「待たないで出発する/始める」と告げておく。面白いことにこの場合、大抵時間通りに来る。


・もちろん、来なかったら本当に置いていくこと。そうしないと確信犯の場合、「どうせ待っているだろう」と重役出勤に戻る。


・例えば仕事上で必要なことすら忘れる部下がいる場合には(それこそADHDを疑うべきだが)、進捗状況を定期的に確認する。


・まぁこの手のタイプは一気にやったほうが捗るとか言ってギリギリまで仕事を放置する緊急中毒も多いが、だったら締め切りを短めに設定する。今日中にやれとか言ったほうが早いかもしれない。


・もういっそ約束しないほうがお互い楽になれると思うが。逆に約束大好き人間もいるから世の中めんどくさい。


・例えばどうしてもその人と遊びたいとかだったら、当日に電話して「今から遊びに行ける?」と聞くスタイルに変えるとか。


・これ、大嫌いな人間も居る(断るのが苦手な、ある意味優しい人に多い)から相手のことを理解していること前提になるけど。



自分から言っておいて守らない人には

・時々、自己啓発を半端にかじったのか目立ちたいのか知らないが、わざわざ自分から何かをやる、何かに責任を持つと言っておいてしばらく経ったら逃げる/忘れる奴が居る。 


・基本的には口にしている時点ではちゃんとやるつもりでいるようだが、能力不足や気が変わるなどで投げ出すタイプ。 


・忘れるタイプは基本的に言葉が「軽い」。思いついたから言っただけ。それに対する責任感がない。


・足りてないのは自己認識力だろうが、まぁこちらが気にしてやることじゃない。


・この手のタイプは「次はちゃんとやれる」と謎の希望を持って何も改めずに繰り返すことがある。 


・指摘しても大抵無駄に終わる。距離を取ろう。 


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