モラハラ被害者に自覚させるには?
モラハラの加害者に、自分の行為がモラハラだと認めさせるのは骨が折れるだろう。自己愛性人格障害が治らないのも「自分がそうだと認めない」からだ。
ここまではいいとして(よくはないが)、モラハラの被害者にすらモラハラをされている自覚がないケースが多い。加害者からのある種の洗脳により自分が悪いのだと思い込んでいたり、ストレスへの対処のための精神の鈍麻(うつ病や統合失調症の症状でもある)で何も考えられない状態ということもあり得る。
まずはどういうケースで「自覚のない被害者」があり得るのか。
加害者の本質への誤解
モラハラ加害者は最初は善人の皮をかぶって近づくことが多い。ターゲット以外にはそのまま善人の皮をかぶり続けて接するので被害者が孤立するのも珍しくない。
最初の善人の皮を加害者の本質だと誤解し、自分にきつく当たるのは自分がありえない程おかしいからなのだと思ってしまう被害者もいる。
「善人を激怒させるほどに自分はおかしいのか」
この場合、被害者はSOSを発しない。自分が並以下だと思っている限り、愚痴や相談すらしづらいだろう。
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共依存のケース
被害者サイドが加害者に対して、自分が相手を受け止める・受け入れることにより当人の自立能力などを奪い、無力化する。これにより実質的に相手を支配するという欲望を満たす、とされている。
モラハラに関して言えば加害者のワガママを受け入れることが出来るのは自分だけ、そんな自分には加害者にとって価値がある、という考え。加害者は加害行為で、被害者は被害をうけることでお互いに自分の価値を再認識している状態。ある種の合意とも取れなくもないが、いつまでも続けられることでもない。
また、夫婦でこの関係の場合(仮に夫が加害者で妻が被害者だとしよう)、子供に対しても夫は妻と同じようにモラハラをして(それが加害者にとって一番の自然体だからだ)、妻はそれを見て見ぬふりするか、それが普通だと子供に言い聞かせるか、加害者に同調するかという一種の「共犯者」となることがある。
これは虐待であり、洗脳だ。将来2人揃って「毒親」と呼ばれるだろう。
加害者への恐怖心が異常に強い
あまりに恐怖を感じすぎると被害者は、「自分は加害者に対して好意を持っているのだ」と思い込み、自我を保とうとする場合があるようだ。
なんとかして気に入られよう、なんとか機嫌を損ねないようにしようと試行錯誤しているうちに、被害者のことしか考えられなくなる。
こうなると加害者の言動を全肯定するようになってしまう。ある意味加害者の狙い通りにモラハラ被害者として「完成」してしまっているのかもしれない。
強引さも必要かもしれない
モラハラに限らず、イジメやセクハラ・パワハラの被害者も1人で抱え込み、その果てに悲しいことになる話はよく聞くだろう。そして決まって後から沸いてくる声は「相談すればよかったのに」「逃げればよかったのに」「仕返ししてやればよかったのに」といったものだ。
断言するが、克服した者以外でそう言った者達は大半が、自分の身がそうなればこれまでの被害者と同じように何もできなくなるだろう。加害者達は、人生かけて加害行為を自動学習してきたある意味プロだ。
逃げよう、誰かに相談しよう、抵抗しよう、そう思わせない、そう考えさせない為の手口が、出会った時から始まっている。と言うか、そうしないような人間をまずターゲットに選ぶ。このことに対して加害者達は気持ち悪いほど精度が高い嗅覚を持っている。
話がちょっとそれたが、大抵の被害者たちは、あり得ないことをしてくるキチガイに対しては抵抗力が低い場合が多い。どうしたら良いかわからなすぎて、相談しようという考えすらないかもしれない。
このページに辿り着いたあなたが、もし今誰かを心配してるようならば、ちょっと強引にでも話を聞いてみるくらいはしたほうがいいかもしれない。
参照:問い詰められて救われた人
当時はセクハラ、パワハラを受けていることが自分の恥のように感じていて、誰にも言うことが出来ませんでした。通勤中、ホームから飛ぼうと考えたこともあります。ある日、私の異変に気づいてくれた友人が私のことを問い詰めてくれて、そこではじめて私は泣きじゃくりながら友人に気持ちを打ち明けました。それからはすぐに仕事をやめ、今は別の会社でがんばっています。
http://girlschannel.net/topics/424718/
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