モラハラの加害者と共犯者
モラハラの被害者が孤立し、追い詰められてしまうのは、自己愛性人格障害者の狂ったように執拗な攻撃の他にも「共犯者」の存在がある。
わかりやすい共犯者の例
イジメの主犯格とその取り巻きをイメージすればわかりやすいだろう。自己愛性人格障害者に同調、賛同して加害行為に「参加する」。主催は自己愛性人格障害者なので、あまり罪悪感も持たない。
「踏み絵」のように「参加しないものは敵とみなす」という空気を作り、参加を強制させる主犯者もいる。モラハラはパワハラとセットになっている場合が多い。
共犯者達は自分がターゲットにされないために被害者への攻撃に加担する。被害者は、共犯者たちが自己愛に捧げる「生贄」の意味合いがある。
かなり人間性の低い、学校のイジメのような環境に多い。
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わかりにくい「共犯者」
先ほどのケースでなら共犯者への非難もしやすい。なにせわかりやすいからね。ここからが本題だが、本人にも被害者にもわからないまま、自己愛性人格障害者に共犯者に仕立てあげられていることがある。
例えば悪評を流し、イメージを悪くさせる。鵜呑みにするほど考える力がない人間も滅多にいないが、「そんな話が流れるには何か理由があるのだろう」とは大体は思う。
周囲の人間が被害者を見る目は、警戒するような、探るような、見張るような、そんな視線になっていくだろう。そういった「視線」「態度」というものは、相手に印象をあたえる効果が言葉よりも高い。そういった視線にさらされれば、被害者は孤立感を強めるだろう。
もう一つ、自己愛が暴れないように気を使いすぎた人間が、自己愛の機嫌を損ねないようにするあまりに「共犯者」となる場合がある。要するにトバッチリ食うから加害者がキレる前に機嫌を損ねそうな要因を修正しよう、と。
この時点でこの人間の言動は加害者の価値観などを周囲に広める布教活動になる。そして、自分の身を守るために被害者になりそうな人間(要するに元から加害者が気に喰わないような要素を持った人間)をやはり生贄に捧げる。或いはターゲットが既に決定している場合には、監視するための「加害者の目」としても機能する。ある意味洗脳が完了したモラハラ被害者かもしれない。
これが夫婦間であった場合には子供は生き地獄になるだろう。今はどうだか知らないけれど、昔は母親が、「父親が怒るから」という理由で子供に制限をかけることが多かった。当時子供だった子どもたちは学んだだろう。「そうか、怒れば人を思い通りにさせられるのか」と。
幼い時の自動学習に、善悪の分別はない。刷り込まれた他者操作の方法と、自覚もないままに被害者だった記憶は、自分が新たな加害者になることを後押ししていることだろう。「昔はそうだった」「自分の時もこうだった」と言いながら、現在進行形で。
まぁ、「やたらと社長の機嫌を伺うブラック中小企業の中間管理職」と例えたほうがわかりやすいかもしれない。
自己愛性人格障害がいると、環境そのものがこうなる。
「モラハラ加害者と上手く付き合っていく方法」みたいな感じで加害者に媚びを売るような、胡麻をするような、そんなつきあいかたを提案している所もあるんだが、うん、まぁ短期的な解決にはなるし、被害者が被害を受けなくなる点では優秀なんだろうけど、ぶっちゃけると「頭がクソガキみたいな奴を甘やかせるな」という思いがあるので私からオススメすることはできない。もちろん、どれだけ危険なのかとか、状況は個人によって違うから、それしか道がない状況もあるかも知れないのはわかっている。
これでは被害者が助かるには共犯者になるしか無いということになってしまう。自己愛とは「関わるな」「逃げろ」と言われているのも納得だ。
モラハラを取り扱っている弁護士というのも探せば出てくるようになってきた。過払い金のCMじゃなくてモラハラのCM流せば世界平和につながるんじゃないだろうか、弁護士事務所。
カテゴリ:モラルハラスメント
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