モラハラ夫に我慢し続ける人は共依存の可能性があるか?
7/28 加筆:オキシトシンとDVやモラハラの被害者
多分八割方は「何するかわからなくて怖いから」だとは思うけれど。実際、別れたくないと言って大暴れした男もいるらしい。泣く奴も。やっぱり子供なのだろう。
夫が自己愛性人格障害だった場合なら、「完璧な自分が結婚で失敗するわけがない」とでも考えているのだろうか。
こちらの相談では、自分がモラハラ被害者だったという人が、どのようにモラハラ夫と別れたかの体験談が回答として語られている。
ノウハウや書籍ではなく、生の声を求めてブログなどを読みあさったそうだ。
また、相談内容の女性は離婚を切り出したら旦那に泣きつかれた。
それを見てそれ以上言い出せずにずるずると続いているらしいのだが、「なぜ改善の見込みが無いのにモラハラ夫に泣き付かれて離婚を我慢するのか?」という第三者視点からの疑問に、「モラハラ被害者には共依存の傾向がある」と指摘している人がいる。
共依存とは?
心理学用語にも色々歴史があり、意味も変わっていくものなんだけど、今では「その人間関係にとらわれて逃れられない状態」として使われている。
DV夫と、逃げてはよりを戻すということを繰り返す妻。暴力をふるう親と、それを受ける子供。そしてモラハラ夫と、その被害者。
これらの関係、目的について「愛という名の支配」といった表現される。ユングでいうところのダメなグレートマザーか。
被害者サイドが加害者に対して、自分が相手を受け止める・受け入れることにより当人の自立能力などを奪い、無力化する。これにより実質的に相手を支配するという欲望を満たす、とされている。
ワガママな子どもと、それを甘やかす親をイメージすると理解が早いかもしれない。
加害者は何の我慢もせずにやりたい放題にやりたい。被害者はそれを受け止めて相手をダメ人間にして支配したい。お互いの依存。
これだけだと被害者もだいぶ黒く思えるかもしれないが、大小様々だが大抵の人間は持っている気持ちだよ。1人で生きていける人間はあまりいないからね。ただし度が過ぎれば
こうなる。
無意識レベルの話なのでなんとも言えないし、加害者が悪いことは変わらない。そして加害者側がエスカレートして事件になることもある。
聞いたことはないだろうか?「虐待されている子供が、虐待をしている親を庇う」という話を。一例となる話を知っているが、酷い結末だった。
まぁ無意識で思ってること言語化されると大抵の人間は拒絶反応起こすので、これをすんなり受け入れる人はいないだろうけれど。
依存することそのものは、病気だとはされていない。「やりすぎはいけない」という程度の話。加えて「その関係に苦痛を感じるのならば問題だ」ということ。
「適度な距離感の関係」ではなくなってしまっている可能性だね。
オキシトシンとDVやモラハラの被害者
ストレスについてのページを書いてて発見したのだが、オキシトシンにより共依存の様な状態になる可能性があるかもしれない。
オキシトシンは幸せホルモンだとか愛情ホルモンだとか呼ばれるホルモンで、一見モラハラ被害者とは関連性を見出さないかもしれない。まぁちょっと付き合って欲しい。
本来は「良好な対人関係が築かれている時に分泌される」となっている。
戦うだとか、逃げるだとか(要するに危機感)、そういった感情を減少させる効果がある。
加えてもう一つ。
Wikipediaに掲載されている人へのオキシトシンの投薬実験で、鼻からオキシトシンを吸引させ、金銭のやり取りをさせた記録がある。
この実験では金銭取引において相手への信頼が増すことが判明。
盲目的に信頼したといえ、損害を蒙ってもオキシトシンが再投与されれば再び相手を信頼し、不利な取引契約を締結してしまう[2]。
さて、幸せホルモン嗅がせまくりで頭がイッちゃってるならこうなってもしょうがないと思うだろうか?
まぁそうだね。しかたがないよね。
だが、問題は
オキシトシンはストレスを感じていても分泌されるということだ。
TEDにて、ケリー・マクゴニガルのスピーチにはこうある。
でもこのホルモンについて あまり知られてない 事があります それはストレスホルモン だという事です
ストレス反応の一環として 下垂体はこのホルモンを 分泌します これはアドレナリンが 心臓を高鳴らせるのと正に同じ様に ストレス反応の一環です
ストレス反応として オキシトシンが 分泌されると 誰かに支えてもらいたいと思わせるのです
ストレスから生じる生物学的反応は 感じている事を 中に閉じ込めてないで 誰かに話せと 促しているのです
ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法
まとめると
・オキシトシンは
ストレスホルモン
・オキシトシンの反応として
「誰かに支えてもらいたい」と思う
そして先ほどの
・オキシトシンが出ると
盲目的に信頼する傾向が強まり、一度騙された相手にも再度騙されることもある。
DVやモラハラの被害者にストレスがあるのは疑問の余地はない。ストレスホルモンであるオキシトシンも出ているだろう(当然他にも色々出ているので「ストレスを感じる人間全てが騙されやすい」ということにはならない)。
そして、誰かに支えてもらいたくなるとあるが、その本来支えるべき結婚相手が加害者でもあったなら?
ただでさえ騙されやすい状態で、余計に騙されやすくなり、ずるずると一緒に居続けるのではないだろうか?
ここまで考えると、精神病や人格障害を考える以前に「まずは相手と距離を取れ」が最適解なのではないかと思えてくる。
殆どの場合、それだけで冷静に考えられるようになり、新しい人生を意識することができるのではないか?
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社会 生活 ハラスメント
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