モラルハラスメントは「継続的に」人格や人としての尊厳を傷つけるようなイジメや嫌がらせを指す。
加害者は上司にかぎらず、同僚や部下であることも有りえる。
職場の場合、「指導」や「励まし」と称したこれらの職場いじめは周りから見て「やりすぎ」と感じられるレベルであることが多く、気づかれないということはないだろう。だが問題として表面化することは少ない。
原因として、嫌がらせの一つ一つ、その瞬間に限って考えてしまうと「大したことない」と思うようなレベルであることが挙げられる。
それが原因で自分でも「大したことじゃないはずなのに気にしている」と自分のせいにしたり、人に説明しても「そのくらい我慢しろよ」「いつものことだろ?」と返されるのがオチだったりする。
前述のとおり、「やりすぎ」程度にしか思われないのだ。
モラルハラスメントの厄介な所は、これらの一見大騒ぎするほどのことではないレベルのものが、継続するところにある。
結果、洗脳のような状況になり「自分が悪いのだ」と、或いは「誰もこの程度では騒がないし、これが普通なのだ」と認識し、心が壊れるまで耐えることになる。
人によっては加害者の顔を見るだけで吐き気がしてきたり、近くに居られるだけで緊張して普段当たり前にできていることですらできなくなったりする。
夜思い出して眠れない、悪夢で飛び起きる、日常で加害者のことがフラッシュバックして、仕事にならないなどもある。
これははっきりとPTSD、或いはトラウマと呼ばれるもので、数年経った後でも未だに苦しんでいる人間がたくさんいる。
モラルハラスメントは加害者の自覚がない場合もあり、本人に直接訴えても大した効果は望めない。それどころか逆効果になることのほうが可能性が高いだろう。
パワハラのように人に伝えやすい証拠を集めることは、なかなか難しいかもしれないが、それでも録音などの客観的な証拠を揃え、加害者の直属の上司や人事課、労組などに訴えたほうがいい。ああ、録音するときは日時と場所も書き留めておこう。どれくらいしつこいかも有力な証拠になる。内容が同じでも全て録音しておいたほうがいい。
どちらかと言うと加害者の頭か人間性の病気であり(
自己愛性人格障害の可能性が高い)、なおかつ他人に客観的に説明しづらいのでなおさら証拠集めをしっかりと。
過去にパワハラ・モラハラに会った被害者の声を色々と見ていると、彼らの加害者に対して思うことは
「次に加害者と偶然あったとしたら、自分は何をするかわからない」
といったところに落ち着いているようだ。
ここまで憎まれるようなことをした加害者に、罪がないわけがないだろう。
関連リンク:
心理学 ハラスメント
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【モラルハラスメント】について:目次
モラハラ加害者に自覚させるには?
自己愛人格障害は実は劣等感を抱えている
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