人間、全てが横並びの性能をしているわけじゃない。必ず能力差というものは出てくる。
その違いを気にしすぎる、劣等感の塊のような状態になってしまう人もいる。
能力以前の持って生まれた何かに対して劣等感を感じる人もいる。
劣等感はだいたい厄介な欲求へと変化する。
時には自分の劣等感を刺激する人間を攻撃したい・否定したい欲求となり、
時にはこれ以上頑張りたくない、どうせもうだめだから、と何もしたくない気分にさせる。
周りが戸惑うことも多いが、何よりも本人が一番苦しんでいることも多い。
目次:
・なぜ劣等感を感じるのか?
・劣等感の正体
・劣等感の塊を克服する
§なぜ劣等感を感じるのか?
・自分と他人を比較するから
劣等感は他人と自分を見比べ、優劣を認識した時発生する。
比べるものがなければ、劣等感は存在し得ない。
・思い入れや先入観がある
自分は誰よりもこれに詳しい、そうじゃなければいけない。と思っている人がいたとして。
あっさりと誰かに追いぬかれたとしたら?
自信喪失とその原因が劣等感の根拠であるケース。
・自然と見比べるようになっていく
生憎、人は人間社会で生きていかなければならず、おまけに思春期になった辺りで人は自分と他人の違いというものに敏感になってくる。
顔だとか、体重だとか、身長だとか、体格だとか、勉強だとか、友達の数だとか、まぁその辺りが代表的だ。
つまり無意識的に日常的に、劣等感を感じるようなものを自分で探している。
◆
§劣等感の正体
・自分で見つけた「失敗する理由」
大抵の人は上手くいかなかった時、その理由を考える。
ただこの時、正しい答えに辿りつけず、「それっぽい間違った答え」を見つけてしまうことがある。
彼/彼女はそれを一生懸命克服しようとする。
それなりに克服出来て、さぁ、もう大丈夫と思っていたら、またうまくいかなかった。
彼らは思う。なぜだろう?あんなに頑張ったのに。まだ努力が足りなかったのか?自分はずっとこのままなのだろうか?
そして、「自分は頑張ってもダメなんだ」という結論に達する。
劣等感というものは、本人からしたら人生の命題のように深刻だが、他人から見たら「そんなこと気にしなくていいのに」っていうのがほとんどだ。この温度差の原因がここにある。
問題解決のスタート地点だけが間違っていたんだ。それを克服しても問題の解決はしない。だから手応えがない。克服出来てるのにそれに気づかず、さらなる努力を続けるか、絶望するか。
時々整形やり過ぎとか、ダイエットやり過ぎの女性がテレビでやったりするが、まぁそういうことだろう。
そして、残念ながら世の中は意味もなく嫌われたり、理不尽な目に合わされることもある。原因が相手の方の劣等感だったりするから笑えない。
そうした、あなたが悪くない事態に対しても「これが原因だ」と思ってしまい、劣等感はより強固なものへとなっていってしまう。誰かにバカにされた「トラウマ」などはこれにあたる。
・自分の本当の問題と向き合いたくない
劣等感そのものと、本人の問題とがかけ離れているケースが有るようだ。
自分が上手くいかないのはこれのせいなんだ、と考え、「本当に考えたくないこと」から無意識的に目をそらすことに利用しているのだとか。
自分と向き合いたくないほどに、劣等感を感じるものは「気にしても仕方ないもの」を選ぶ傾向が強くなる。
血液型だとか、顔だとか、身長だとか、生まれだとか。血液型は骨髄移植すれば変わるけどな。
整形手術をした女性が日常で一番変わったのが「積極性が出た」という答だった、という話を聞いたことがある。周りの扱いが変わった、ではなくて。
きっと顔には問題は元からなくて、コミュニケーションに自信がなかったんじゃないだろうか。表向きの劣等感の原因が消えたことで、「じゃあ自分はきっと大丈夫だ」と思えたんだろうね。
§劣等感の塊を克服する
・その正体を知る
今まで言ってきたとおり、あなたが劣等感を感じるきっかけになった出来事、その原因は劣等感を今感じているものとは違っているかもしれない。
その答えはきっと、あなたにしかわからないことで、あなたにしか決められないことだ。
特にもしも「どうしようもないこと」に劣等感を感じている場合、もしかしたら別の何かが原因だったり、他人に理不尽にそう思わされたことかもしれない。
・「違い」であって「優劣」じゃない
自分と他人の違いに気づくのは必用なことだ。これができなきゃデリカシーのない人になる。
ただの「違い」だ。「優劣」じゃない。
世の中には「こうあるべき」という捏造された価値観が蔓延しているが、これだって他人が自分の都合で勝手に言ってるだけだ。
あなたが劣等感を感じる必用は何もない。
・他人にそう思わされたのかもしれないよ?
これも知っておいた方がいい。自己愛性人格障害のような、「自分と他人を見比べて一番じゃないといけない」という強迫観念に駆られている連中が結構な数いる。
彼らは大した人間じゃないので、他人の失敗や特徴をあげつらい、バカにする事が多い。そうでもしないと勝ち誇れるものがないから。
これらを真に受けて劣等感を抱えてしまう人も結構いる。というか、フラッシュバックで夜眠れないとかそういうレベルの被害者もいる。常軌を逸してしつこいからだ。
モラハラとか聞いたことないだろうか。
心当たりがあるのなら、綺麗さっぱり忘れてしまえ。彼らには何の価値もないから。
というか劣等感に囚われた成れの果てが彼らだ。周りにそれを悟られないようにと身につけたのが「生贄を用意する」という手段だ。
§最後に
なんにせよ、人は人、自分は自分だ。
世の中他人と競って比べられてな場面も結構な数あるけれど、あなたはあなたであって、誰かの都合のいい存在にならなきゃいけないわけじゃないし、全てにおいて人並み以上じゃなきゃいけないわけでもない。
トップページへ
カテゴリ:心理学
カテゴリ:モラルハラスメント
自信の本質とその身につけ方
◆
最新記事はこちらから
サイト内検索:
ツイッター:
→
https://twitter.com/nemomanas
シェアをしていただけると嬉しいです。
ブログ移転しました:
https://embryo-nemo.com/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
────────────────────────────────────────────────────────────────
[1回]