人間関係についての記事
なぜ共依存がいけないのか
共依存は心理学用語であり、精神科の診断などではない。
少なくとも病気ではない、ということは言える。
ではなぜ共依存はよくないと言われるのか。実害は何があるか?
病気ではない
心理学と精神科、この2つで「医学」なのは精神科である。心理学が価値がないというわけではないが、「病気かどうか」を考える上ではここの区別をつける必要がある。
言葉は正しく使われているか
・自他共に意味を正確に把握しているかどうか。名前だけがひとり歩きして、意味が変質したり、拡大解釈されていることも多い。
つまり、一般人同士の会話でなら通用するが、その言葉本来の意味として全く違うということはよくある。
・糖質(統合失調症のこと)やアスペ(アスペルガー障害のこと)など、相手を罵倒する手段としてわりと気軽に使われている。
共依存という言葉
言葉を口にする人間に寄って範囲が違うタイプの言葉。広い意味での解釈でなら、友人関係、恋人関係も共依存に入ってしまう。
「人に共依存だと言われた」程度で悩むのは時間がもったいないだろう。改めて考えてみる機会ではあるだろうけれど。
言った側が意味をわかっていなかったり、濡れ衣だったり、勘違いだったりもする。
◆問題になるのは、自分で「この人間関係/環境はおかしい」と薄々気づいている時だ。
・問題のある共依存で典型的なのは「問題を起こす側」と、「その尻拭いをする側」の2人がセットになっている状態。
・問題を起こす側は迷惑をかけたりかまってもらうことで自尊心を満たし、尻拭いをする側は「この人は私がいないと駄目だから」と自分の価値を見出す。
・お互いに人生を消耗するのは目に見えているだろう。
共依存のリスク
・その関係への依存度が高すぎる場合、その関係が壊れた時に自分に何も残らない可能性すらあること。
・相手をコントロールする、または反対に相手のコントロールの支配下になる。「主人と奴隷」のような人間関係。
例:
DV男と別れられない女
モラハラ夫と別れられない妻
テンプレである。男の方は女が別れたくないと思っていることを察知しているから、決まり手のように「嫌なら別れるぞ」と言うわけだ。
女が本気で別れようとすると途端に態度を変えて謝ってくるのもよく聞く話。(男女逆のケースも多分あるのだろうけれど)
モラハラ夫の場合、妻が今後の人生の覚悟も決めて別れを切り出したら、泣き縋って謝ってきた、という話もある。
・大抵、「問題を起こす側」はこの関係を改めようとはしない。居心地がいいから。中には自分にはこうする権利があるとすら思っている人間も居る。
・夢から醒めるとしたら尻拭いをする側だろう。別れを切り出すたびに泣くか暴れるかされて諦めるという話も良く聞くが。
共依存の治療法は?
治療法は多彩にあるそうだが、統一見解というか、標準的な治療法はないそうだ。
だが少なくとも「自己診断を避け、第三者たる専門家を交えて対処すること」とされている。
ではどこに行けばいいのか?
第三者たる専門家って誰だよ、ってことで調べてみると、候補は大きく分けて2つ。
1.心療内科や精神科
2.カウンセリング
1の心療内科や精神科の場合、5分かそこらの診察と薬を出されるだけとのこと。別段体に異常がない限りは適当に睡眠薬でも出されて終わりかもしれない。
2のカウンセリングは話を聞いてくれるのが仕事だからその点は申し分ないだろう。カウンセラーを探す時に必用なことをいくつか上げておく。
・「カウンセラー」という言葉は他分野で使われており、名乗ったもの勝ちのような使われ方をすることもある。
・民間資格はいくつもあるが、養成講座(笑)という名の数回程度の通信教育や在宅教育で取れるものや、金だけ払って資格だけ買うようなものすらあるらしい。
・肩書だけの詐欺師による高額なセミナー料、カウンセリング料などの消費者被害も発生している。
・現状、心理職に国家資格は存在していない。作ろうとしている動きはあるのだが。
あー・・・これはカウンセラー探すだけでも一仕事だな。
加えて信頼関係が何より大事であり、人間同士の相性の問題もある。信じられない人間が綺麗事言ったところで受け入れられないだろう。
ちょっと面白いものを拾ったので紹介
カウンセラーを探して・・・
その子は値段を知り、我に返ったかのように、いきなり
「医者を儲けさせることはない!人の弱みにつけこんでこんなに儲けようとしてズルイ!」
と言い、
「その分のお金で旅行に行って来るわ!」
と海外に数週間行ってしまいました。
環境が変わったことが良かったようで、だいぶ想いを断ち切って帰国していました。
一応妥協案として、「メールカウンセリング」というものもある。まずはここからでもいいだろう。相性悪そうだったら受診拒否して終わりだし。
最後に、結局自分の考え方、生き方の問題であり、自分が自分の人生の最前線に立たなければならないということを強調しておく。私も耳が痛いが。
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