考える力とは何か? その2
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人から学び、または教えることが出来るような、
整理され、言語化された知識とは別に、
暗黙知と呼ばれるような「形にならない知識」もある。
暗黙知の最たるものとしては「体験」があるだろう。
これはこういうものだ、ここでこうするとよくない、など。
体で覚えた知識とでも言おうか。
簡単に例えると、
「自転車の乗り方」という本を熟読し、暗唱できる人間と、
自転車に乗る練習を一週間続けた人間。
どちらが実際に自転車に乗れるか?ということだ。
知識は使える形で身についていないと意味が無い。
後から「知ってる」と言ったところでなんの役にも立たない。
そんなわけで、いくつかの知識は「経験・体験」という形で身につける必要が出てくるだろう。
◆
・経験から学ぶ
トライ・アンド・エラー
try and error 正確には、「trial and error」。
try and errorの方は和製英語だそうだ。
trialの方がtryよりも意識的に挑戦するというニュアンスが強い。
多くを学ぶためにもまた、やらされるよりは自分から試行錯誤に挑戦する姿勢を持っている方が効率がいい。
要するに当たって砕けろという解釈は間違っていて試行錯誤という意味だという話。
何も考えず行動だけの人間がいて、
あろうことか周りが全く学習しないそいつを評価したりする光景もあるが、
心中したいのか共依存なのか、根性論信者か、どれだろうね。
・失敗から学ぶ
さてまぁ、初見でうまくいくはずもなく、大抵は残念な結果になるわけですが。
初見で上手くいくよりも、失敗したほうが身につくことは多い。
ただ、なんとなくやってダメでした、なんでダメだったかはわかりません、ではやはり経験値が稼げない。
何を経験するにせよ、その状況に「参加」していること。
加えて「なぜ失敗したのか」を分析すること。
この時、あまり初めから他人の意見を仰がない方がいい。
右も左もわからず、なおかつ失敗した直後に他人の意見を聞くというのは、
心にとって威力がちょっと強すぎる。
簡単に言うと、必要以上に気にしたり、感情的に反発したり、
あまり良くない結果になることが多い。
これは変に自意識過剰な者に特に多く見られる傾向だ。
他人の意見を仰ぐにしても、ある程度自分で分析し、
「仮説」を立ててからの方がいいだろう。
言われそうなことが薄々見当がついていれば、心構えができる。
そして自分が人の意見を聞ける程に余裕が有るのかどうかも確認すること。
考える力とは何か? その3
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