考える力とは何か? その4
§観察力と洞察力
見聞きしたものから情報を抜き出す力。
洞察は推測というよりも、観察の果てに到達するようなもの。
見えているものから、見えていないものを知る、というような。抽象的だな。
人間関係で例を挙げると、
例えば友人の女性が髪を切ったと気づくのが観察力。
なぜ切ったのか分かるのが洞察力。
ただのイメチェンかも知れないし、失恋でもしたのかもしれない(今どきいるんだろか)。
この時答えを考えつくのに必要な情報は、彼女の性格や、交友関係などになるね。
これが前提となる知識。
観察して気づいたところで、「なんで髪切ったの?なんで?ねぇなんで?」なんてしつこく聞くようなら嫌われること必然だろう。
これだとただ単に「目ざとい」というだけになる。よくいるが。
洞察は人間関係に結構重要だったりする。
◆
§記憶
記憶して必用なときに思い出すというのもまた必用な力だ。
大半の人間は、記憶力には問題は無いらしい。
どちらかと言うと注意力散漫で元から記憶をしてなかったり(答えを知ってもピンとこない)、
思い出せないだけ(答えを知ってから知ってる!分かってた!と言うタイプ)だそうな。
前者は観察・洞察力で、後者は記憶の関連付け(その3で書いたような情報と情報を関連付け、思い出しやすくしておくこと)で賄える。
§結局、考える力とは。
そういったわけで、「考える力」とは、
予習などの事前情報
+経験を通して身につけた暗黙知
+情報を現地調達する理解力・洞察力
+必用な情報を必用なときに思い出せるよう情報をまとめ、整理しておくこと
などなど、様々な要素の総称だと言える。
結局のところ、頭がいい悪いという言葉自体が抽象的過ぎる。
思考力は今まで並べてきたような要素の総合的な結果であり、
いわゆる「頭悪いから何やっても無駄」なんていうことはない。
人に向かって言うようならそいつは性格が悪いだけだし、
自分ができない言い訳にしているなら問題があるのはやはり性格のほうだろう。
他人を評価するに辺り頭の良い悪いというのは、茫洋としている。
観察力が足りないだとか、洞察が鋭いだとか、もっと具体的に言いたいものだ。
まぁめんどくさそうだけどね。嫌いな奴のことなんて観察したかないだろうしね。
一般的に言われている頭の善し悪しは、所詮その程度の言葉なんじゃないかな。
自分が望む結果が出せなかった場合は、「何かが足りなかった」んだ。頭の善し悪しじゃない。
具体的に何が足りなかったのか?
事前情報か、獲得した情報の整理が甘かったのか、
関連する情報を思い出せなかったからか?
その時平常心だったのか?
邪魔は入らなかったのか?
自分一人でコントロールできる状況だったのか?
因果はほとんど計算式のように、同じ要因しかないのなら同じ結果になる。
何の対策も練らないでリトライしてところでほとんど同じように失敗することだろう。
ダイスに人生委ねるつもりじゃないのなら、そして望むように結果を出したいのなら、
それに必要な情報を集め、まとめておこう。
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