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ひき逃げ:加害者はなぜ逃げるのか?



ひき逃げ:加害者はなぜ逃げるのか?



山形ひき逃げ事件は悪い意味で目立つ事件だ。が、その後も日本各地でひき逃げは起きている。


なぜ犯人は逃げるのか?その時の心理状況は?









1.罪が重いから


・救護義務違反は五年、飲酒運転なら危険運転致死罪で二十年。色々合わさると最大で30年の懲役刑が科せられるそうだ。


・罰則強化がされてから、事故を起こした後に逃げる人間が増えたという声もあるが、かと言って緩くするわけにもいかない。事故が起きてからの犯人逮捕はもちろんだが、「防止」の方も罰則と共に強化していかなくてはならない。


・飲酒運転の場合、逃げてアルコールが体から抜けると量が特定できなくなる。これらを狙うケースも。ただ、必ず逮捕されることになるし、罪は重くなるし、酒を買ったか飲み屋にいたかなどは調べればすぐに分かる。浅知恵でしかない。








2.日常ではあり得ない極限状態だから


・人間には、「闘争か逃走か」というモードになるスイッチがある。本能的なもので、例えば野生動物が天敵に襲われた際に逃げるのか、戦うのか、その決断を一瞬でするような。これは強いストレス下で発現する。一種のパニック状態といったほうが早いかもしれない。


野生の世界においては、逃げるほうが断然賢い。こちらが怪我でもしようものなら餌にありつけるかどうかもわからないから。


こういった「逃げる」という行動のテンプレが脳内にある。本能的なものだし、社会生活とその責任上は許されるものではないが。


・実際に加害者側で交通事故を起こした人の話だと、事故を起こした瞬間、被害者がスローモーションで倒れていき、家族の顔やら自分の人生やらが一瞬で浮かぶんだそうだ。


走馬灯ってやつだね。死にかけてるの被害者だけどな。


・ちなみにスローモーションに見えるのは、脳の処理速度が加速しているから。色々と思い浮かぶのも、脳が自分のデータベースの中を検索しているかららしい。その結果が「逃げる」となるのは、人間社会、そして法律と言ったルール、もっとさかのぼって「道徳」というものは本能よりも遥かに後から出来たから。


結論:交通事故を起こしたら


1では明らかに逃げることは逆効果だと分かる。逃げた時点で「事故の加害者」から「人殺し」になり、当然判決もそれに応じたものとなる。


世間的にも「人殺し」だ。世間の風当たりのほうが法律よりも厳しい場合もある。え?飲酒運転?するなよ初めから。代行呼べ。

2の場合、思い浮かぶのが「逃げる」ではなくて「救急車を呼ぼう」「警察に連絡をしよう」となればいいわけだ。もっと元から行けば「車を停めて降りよう」とさえ思えばいい。いざという時そう思うためには日頃からの意識が必要だ。



自信満々に「自分が事故を起こすわけがない」と考えている人間は駄目だ。こういうのは大体逃げる。


自分にミスがなくっても、歩行者が飛び出してくることだってある。それでも逃げたらひき逃げだ。車を運転する限り、事故を起こした時にどうするべきかは忘れてはならない。


まぁ警察というか交通課もネズミ捕りばっかじゃなくて啓蒙活動しろよとは思うんだが。ほとんどのドライバーは自動車学校で授業を受けただけだろう。こういう時の対処。何十年も覚えてないって。CMでも作って流せばいいだろうに。








関連タグ: 山形ひき逃げ事件 社会 生活

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