考えない人のやってる処世術
■目次
■他人の時間を自分のために使わせようとする
■相手の評判を下げ、相対的に自分はしっかりやっているアピールをする
■これらが「やりやすい」ターゲットを嗅ぎ分ける
■雑感と考察
一口に「考えない人」と言っても、その内容は色々ある。
今回は同情の余地のない、「他人に寄生して生きていこうとする連中」について。
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■他人の時間を自分のために使わせようとする
考えないで聞く人、というのは基本的になんでも聞くわけだが、「聞く」で済ませるつもりがないことがある。
教えてもらう、という段階で手取り足取りやってもらうことを期待していることが多いが、そういった「甘ったれ」がエスカレートすると酷い。
例えば「実際にやって見せてくれ」と言う。そこから何か学ぶかと思いきや、毎回仕事を持ってくるようになるだけだったり。
あるいは聞かれた側も答えを持っていない場合には「調べてくれ」と言う。自分でやれよ。
聞く=「調べて」「やって」になっている。
酷い時にはハッキリと「めんどくさい」「時間がかかるからやりたくない」と口にする場合もある。
あるいは多少は取り繕って、「自分で調べるよりも効率がいい」「あなたのほうが上手く出来る」「自分にはわからないから分かる人に聞く」。出来るようになれよ。
実際にやっていることは「他人に投げる」だ。ちょっとクズすぎないか。
一見上司と部下の関係ならこれは成立しそうにも見えるが、本当にダメなやつの場合はその「隠れ蓑」からはみ出てボロが出る。
これは「無能が他人に依存している」としか言いようがない。
「分かる人」がいなけりゃ仕事ができないというのなら、じゃあお前は何が出来るんだよ、何の役に立ってるんだよ、なんでここにいるんだよ、となるだろう。
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■相手の評判を下げ、相対的に自分はしっかりやっているアピールをする
半分キレながら聞いてきたり、何か問題を起こした時に「あの人がいいって言った」なんてことを日常的に行っている。
この場合、聞かれる側は評判を落とされることになる。
これは第三者の視点で見ればわかるだろう。
キレながら同じことを聞くやつを見れば、教える側が「教え方が下手」に見えなくもない。
「あの人がいいって言った」なんて言い訳をすれば「あいつ適当なことを教えやがって」と信じる者もいるかもしれない。
結果的に、「無能なアドバイザーのせいで失敗をしてしまった被害者」を演じることができるわけだ。
レアケースだと思うだろうか。とんでもない。自然体がこれの奴はかなりいる。加えて「とっさの時」にこういうことをやらかす者も結構いる。
これは、日常の風景だ。
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■これらが「やりやすい」ターゲットを嗅ぎ分ける
「いい人」というよりは「お人好し」を狙う。
損得勘定をしなさそう、あるいは頼られると喜ぶタイプなどを探して近づく。
まぁ簡単に言えば「断らない」人間。
もしかしたら想像もつかないかもしれないが、ターゲットを「嗅ぎ分ける」ことが一部の人格障害やそれに準じるものたちは出来る。
また、それに加えて馴れ馴れしい場合が多い。簡単に言えばストレステスト(どこまで我慢するか)を真っ先に仕掛け、「我慢してくれる人」を探す。
■雑感と考察
・誤解のないように言っておくが、これらの特徴は「初心者」を含めない。問題なのは、いつまでも学習するつもりがなく、尚且つ「ごまかし方」だけが発達している連中だ。
見分け方は簡単だろう。「成長率」を見ればいい。他人に寄生するタイプのものは成長が凄く遅い。その上で要点だけ周りからパクろうとする。
・これを読んだあなたが何を思い浮かべて読んだのか気になるところだ。
部下?
同僚?
上司?
友人?
家族?
今回挙げた特徴とは、表面上の立場に関係のない要素だ。だから全てに当てはまる。
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やっていることだけ見ればカサンドラ症候群を狙った(つまり
共犯者の増産による)
モラハラに近い。
・どの道、最適解は「縁を切れ」「近づけさせるな」になるだろう。天然でやっているのなら自制するわけはない。
恐らく彼らは改心しない。なぜなら他の在り方を知らないから。相手はどうせフラフラと「他」を探しに行くだろう。
・ハッキリとした拒絶は人によっては難しいかもしれない。だが少なくとも「私はあなたの世話係ではない」というメッセージは伝え無くてはならない。
相手はあなたを「甘やかしてくれる保護者」として見ているか、そう仕立て上げたいからだ。
・特に「相手の評判を下げる」という点には注意した方がいい。
無能な部下のせいで余計なトラブルになった。
無能な同僚が足を引っ張った。
無能な上司のせいで仕事にならない。
と、
言い訳に使われているかもしれない。加えて言えば風聞を耳にした人間は結構簡単に、そして適当に「あの人はこういう人」と決めつける。
アピールをする卑怯者と何もしない被害者では前者が有利になるのが現実だ。
・やってること寄生虫だし、こういった人間が好きな者はいないだろう……と言いたいが、相手をしてしまう人は実際にいる。
色々理由はあるのだろうが、あんまりエサをやるような真似をすると「懐かれる」だろう。
厄介なのは、ほぼ確実に庇う、甘やかすのどちらかの人間が発生することだ。それはそれでメシアコンプレックスかなんかじゃないかと思うが。
私が実際に見たパターンだと、
- 寄生者がコミュニティから排斥される(かなり調子に乗ってものすごい悪目立ちをした)
- そのコミュニティ外の者が庇ったり同情したりなんやかんやして拾って自分のコミュニティに入れる
- そのコミュニティ壊滅。庇った奴と寄生者は見かけなくなった
まぁそんなことがあった。
この時の被害者とは、二番目のコミュニティのメンバーだろう。そこは間違いはない。
だが、加害者は寄生者だけではなく、それを引き入れた庇った奴もだ、と言うのが二番目のコミュニティのメンバーたちの認識だった。
寄生者は「自分がどれだけかわいそうか」をアピールするのがギネス級に上手い。だが、それに騙されると「加害者」になり得る。
人の見る目のなさは、周りの人間を苦しめる。と、つくづくその時思った。阿鼻叫喚だったよ。みるみるうちに崩壊していったからね。
安い同情をする前に相手をよく見ようね。ほんと。
「優しい自分」というキャラクターに酔っている人間は、ほぼ確実に周りの人間を苦しめる。それも身近な者ほど苦しめることになるだろう。
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・まぁまとめると、
- 自分でやる気がない
- 出来るようになる努力をするなんて発想がない
- 責任も持ちたくないから誰かに押し付ける
- 自分ができないのは人のせい
全く、楽な生き方が出来る素晴らしい処世術だ。このザマで生きている意味があるのか甚だ疑問だが。
・ちなみに彼らの嫌いな言葉は「自己責任」だ。断る時には「あなたが責任を持ってやるべきだ」、何か仕方なく相手してやったとしても「実際にやるなら自己責任で」と釘を差しておくといい。
これらは普通の人間にとってはアタリマエの概念だ。が、彼らにはそれがない。だから言われると絶望的な表情を浮かべたり、半ギレになったりする。
真性だった場合はそれだけで近寄らなくなるだろう。虫除けスプレーみたいなものだ。
尤も、スーパーラットやスーパーゴキブリがいるように「耐性」を持つ可能性もあるのがめんどくさいところなのだが。
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[7回]