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勘違いや思い込みの原因

 

◆勘違いや思い込み。これが激しい人間はトラブルメーカーであるという事実は周知の通り。

こういった間違った決断を下すのは、自動思考や認知バイアスと呼ばれる「無意識の判断」が偏っているからだ。
・これらは思考の癖。何かを認識した時に、とっさに思い浮かぶ考え。

・普通はなにか思い浮かんでも、妥当かどうか吟味するが、一切それをしない人間は話を聞いただけで飛び出したりする。

・そうじゃなくてもフラッシュバックやトラウマなど、「勝手に頭に思い浮かぶ」ことに苦しめられることがある。










決めつけが激しい

・悲観主義

・何かに挑戦しようとしても、失敗して笑われるところまで具体的にイメージしてるようなら問題がある。

・自分は何をやっても上手くいかない、自分は誰にも好かれない、など。

・脳には「探しているものに注目させる」タイプのバイアスがある。
失敗しそうな原因、嫌われているような他人の仕草に注目しようとすれば、本当はそうじゃなくてもそれを補足するようなことが「見つかる」。

「確証バイアス」と呼ばれるもので、こういった「証拠」を見つける度にその思い込みは強化されていく。

・二極化

白か黒かで割り切れないと落ち着かない。これは決め付けや差別を招く。
大抵の場合、「灰色」が多い。

それでも無理矢理に白か黒かに分類し、そうとして扱う。

・疑念

部下は影でサボっているのではないか?

友人は影で自分の悪口を言っているのではないか?

・常に部下を見張っているタイプの上司はこの自動思考が強いのではないだろうか。

・被害妄想

自分は本当は嫌われていて、周りは我慢してそれを隠しているだけなのではないか?

自分がいない時の方が、家族は楽しそうなんじゃないか?

誰かと入れ違いになったら「避けられている?」

・ちなみにうつ病はこれよりもっと酷くなるらしい。

・決めつけ

小さな情報一つだけで対象の人間性などを決めつける。募金をすれば善人か?怒っていれば感情的な人間か?

・義務

自分は○○をしなければならない。

あなたは○○をするべきだ。

・「してはいけない」という形で強迫観念、或いは他人への強制となるケースも。

・過小/過大評価

自他の失敗したことだけを覚えている。

自分の成功だけを覚えている。

・これのせいで本人と周りからの評価はかなり離れている。

・自分の成功だけを覚えているタイプが上司だった場合、手柄を独占される可能性もある。





◆まぁ色々とあるようだけれど。逆のことをやりゃあいいってもんでもない。実力のない自信家や、病的なポジティブシンキングも現実と噛み合っていない時点で同じ症状なのだろう。

◆意識的な思考ではなく、半ば無意識的な思考であることがクセモノだ。

個人的には無意識の方が罪が重いと思うが。本人がブレーキ踏む気がないのなら再犯率高いか。

◆癖、というか悪癖であるからには、日常的・環境的な要因は大きいだろう。少なくともそれが身についてしまった原因としては。

◆かと言って誰かのせいにしてても始まらない。自分が「どんな考え方を無意識にしているのか?」と気づけば、少なくとも対応を間違えることは減らすことができる。




◆「立場/肩書」が絡んでいる物が多い。


1.周りにどう思われているか?

2.失敗した時周りはどう反応するのか?

3.偉い大学の教授が言ったから本当だ

4.嫌いなやつが言ったから怪しい


・これらは判断するべき情報そのものとは本来関係ないはずだ。

◆1は自己愛性人格障害などの、白を黒だと言ってケチをつける人間が実在する以上確信を持てるものでもない。それらの顔色を伺って言動を変えるか?それこそ思うツボだろう。

◆2は考えてもしょうがない。というか、失敗しないようにするためには?と考えることが第一で、第二は失敗した時に被害を最小限に食い止めるための事前準備やらを考えるべきではなかろうか。

・他者の評価も気にするべきだろうが、少なくとも第一に考えることではないだろう。

◆3と4は相手の肩書が情報の価値を決めてしまっている。肩書は判断材料の一つにはもちろんなるだろうが、肩書だけで鵜呑みにする/聞く耳を持たないでは思考による判断とは言えない。

・これを逆手に取る「ハロー効果」という心理学的テクニックもある。HelloではなくてHalo。後光。

・ちなみに研究費に難儀している大学教授は企業に営業活動をする場合もあるそうだ。例えばやっと資金を出してくれる企業と出会い、その企業に都合の悪いことをインタビューされたとしたら、素直にそうだと答えるだろうか?

・結構ポジショントークの温床になってるんじゃないだろうか。原発事故の時に東京は安全だと連呼していた大学教授たちもだいぶ怪しまれていたが。

・暴露などをした人間のスキャンダルを、報復とばかりに相手方が積極的にバラまくのも4を狙ってのことだろう。ウィキリークスの彼とか。著名人同士の訴訟合戦とか。

◆このように自動思考は、他人が仕掛けてくる心理的テクニックの受容体になっている側面があるように思う。少なくとも自覚くらいはしなければ騙され続けるのだろう。





§自動思考は全くの邪魔者か?

◆そんなことはない。人間が一日に考え、判断・決断できる量には限度があるらしい。緊急時にはとっさの判断も必要だ。

・それらをオートかつ瞬時に処理し、意識の負担を軽減する自動思考は恐らく無くてはならない物だろう。

・ライフハックっぽい言い方をすれば、【迷わず判断するためのフレームワーク】と言ったところか。

◆問題は、自動思考が手に負えない場合。仕事や人間関係の失敗の原因だったり、フラッシュバックやトラウマなどで恒常的に本人を苦しめている場合、手入れが必要だと思う。

・それともう一つ。【自分が何考えてるか分かってない】場合。自動思考に任せれば楽だが、監視はするべきだろう。

◆現実と照らしあわせて妥当かどうかがひとつの基準になる。
「一番気にするべきことってそこか?」と1人ツッコミしてみてはどうだろう。





◆自分で考えていない

・「与えられた情報」のみで判断するタイプ。騙す側からしてみればやりやすい。

自分で何も考えないということは、情報を信じるか信じないかの二択を迫られるということである。
選んだとしても、何も確信は持てず、不安になり、余計なことをする。

その上、与えられた選択肢の場合「どちらかが正解とは限らない」。

どちらもウソ・罠の可能性はあるし、どちらも本当の可能性はある。

その上で、何か選んだ場合が最も危険になる。
信じるということは、ただ聞いただけの話を「現実だ」と認識することにほかならない。

その後の行動は全て「勘違い」でしかない。
たまたま現実と噛み合えば結果的にはいいが、大抵の場合はそうじゃないだろう。
その上、自分の行動に責任は持たない。情報提供者の所為にする。

これでは誰にとっても「余計なことをするやつ」になってしまう。
少なくとも、自分の言動の責任は自分で持つしかないことを理解すれば、大きなトラブルは起こさないようになるだろう。

この原因は、自分が信じられない、他人の方が信じられる、あるいは「仮に間違っていたとしても他人のせいにすることができる」などの考えがある。

だが、やったことの責任は、やっぱりやった人間が背負うことになる。

「騙されたほうが悪い」という言葉は、騙す人間が言う分には盗っ人猛々しいだけだが、ある意味至言でもある。

騙されることに拠って迂闊なことをする人間が悪いと言う意味と、
そのせいで被害を受けた人間からは100%悪いと言う意味があるだろう。実行犯だし。

大抵の卑怯者は、誰かを悪人に仕立て上げる。
そのウソに騙された人間は、その者を悪人として不当に扱うだろう。

この場合、被害者から見ると、黒幕はその卑怯者だが、「実行犯」はウソに騙された人間だ。
この構図は自称モラハラ被害者カサンドラ症候群に見て取れる。





◆迂闊に信じる危険性を分かっていない

何よりも、嘘つき、卑怯者は大量にいるということを分かっていないケースが多い。
本人は本来、善良な一般人なのかもしれないが、その分「偽情報」に対する耐性がかなり低い人もいる。

他人もまた、勘違いや思い込みをすることがある。これらが連鎖してかなり大掛かりな事になるケースも過去にある。

→噂が現実になる:予言の自己成就、または自己成就予言(社会編)

自分には確認のしようがない情報などもあるだろう。
だがそれでも、それを元に行動するのなら、その結果は本人が受け止めなければならない。

まぁ、このあたりがめんどくさいからわからんことは全く信じない、という人もいるが、ある意味正解だろう。頑固ではあるけれど。
だが、少しはこう言った「慎重さ」は、自前で育てておいたほうがいい。

勘違いや思い込みが激しいと自分で感じるのなら、自分自身で「慎重さが足りない」と感じているということだから。








前の記事: 言い訳がましい人間の心理

◆文中のリンク


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