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集中の極み ゾーン/フロー状態

集中の極み ゾーン/フロー状態



極度の集中状態として「ゾーン/フロー」と呼ばれる状態がある。
時間がゆっくりに感じられ、自分の能力を100%を発揮している感覚。
「没我」「没頭」などと表現される状態だが、意識的にこの状態になるにはどうしたらいいか。

◆目次

◆ゾーン・フロー・ピークエクスペリエンス

◆ゾーンの感覚

◆走馬灯

◆ゾーンはスポーツだけでしかなれないのか?

◆過集中とフロー/ゾーンの違いは?

◆『フロー』の8要素

◆ゾーン/フローへの「入り方」



◆ゾーン・フロー・ピークエクスペリエンス

ゾーンは主にスポーツ方面で使われる。
フローは心理学者が名付けたもの。
「ピークエクスペリエンス(至高体験)」と呼ばれることもある。

どうも定義がハッキリしないのだが、 少なくともWikipediaのフローの記事には『ZONE、ピークエクスペリエンスとも呼ばれる。』と明記されている。
基本は全部同じだと思っていいだろう。
後は各サイト記事の文脈を読んでどのくらいの強さのつもりで言っているのか判断するしか無い。

◆ゾーンの感覚

特に目に付きやすい情報はスポーツについて「ゾーン」の名で語られているものだろう。

曰く、プレイ中に
  • ボールが止まって見える
  • 時間がゆっくり流れているように感じる
  • 自分がもう一人いて、プレイしている自分を見ている感覚
  • 全く理想通りの動きができ、いつもと全く違うという感覚がある
  • 視覚や聴覚が異様に鋭くなる

◆走馬灯

死ぬかもしれないような事故と遭遇した際に体験すると言われる、所謂「走馬灯」を思い浮かべれば大体合ってる。

あれは危険性の高い極限状態であり、脳が危機を脱却する情報や記憶を手当たり次第に検索するために加速しているからだとする説がある(だから昔のことなんかも思い出す)。
ゾーン/フロー状態とは、こういった超集中状態を意図的な集中が元で発生することだ。




◆ゾーンはスポーツだけでしかなれないのか?

ゾーンについてのネット上の記事は、その殆どがスポーツに関連したサイトのものだ。

では体を動かす以外にはこのような極度の集中状態はなりえないのだろうか。

少なくともフロー状態に対してはチェスなどで確認されている。
フローの定義は「没頭」なので、あらゆる概念でフロー状態に入ることは可能といえるだろう。

と言うか、シューティングゲームやってるだけでなったことあるし、軽いフロー状態なら誰にでも結構身近なものだろう。
ただ、体を動かす分スポーツのほうが集中/熱中し易いのは確かだ。

また、冒頭で述べた通り、どうもフローとゾーンが混同されているきらいがある。
フローが知的遊戯で可能ならば、ゾーンも可能であると考えて構わないのではないか。

◆過集中とゾーン/フローの違いは?

ゾーン/フロート同様に寝食を忘れて何かに没頭する。
時にはトイレにいくことすら忘れる。
反動が酷く、過集中が終わると何にも取り組めない状態が長期間続く。

ゾーン/フローではこういったデメリットは聞かない。


過集中とゾーン/フローの違いはなんだろうか。

過集中との大きな違いは、「意識的な集中か否か」だ。
過集中の症状の場合、(対象は大抵好きな物事だが)集中するしないは選べず、自動的に発動する。「集中力の暴走」と言ってもいい。

ゾーン/フロー状態は、過集中とは違い「本人の意識的な集中」の果てだ。
だから反動が酷いことになったり、致命的な何かを忘れてまで集中したりはしない。

◆『フロー』の8要素

フローという名の名付け親、ミハイ・チクセントミハイの定義によれば、フロー状態は8要素から成り立つという。
  1. 明確な目的(予想と法則が認識できる)
  2. 専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
  3. 自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
  4. 時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更
  5. 直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
  6. 能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
  7. 状況や活動を自分で制御している感覚。
  8. 活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。
殆どは多く語られているものだが、6の「バランス」については特に注目したい。
能力と難易度のバランス、つまりは「やりがい」や「やりごたえ」がある難易度で最もフロー状態になりやすい。



◆ゾーン/フローへの「入り方」

集中が強まれば気付いたら入っている。
そのためにも集中しやすい脳、価値観、習慣を揃えたい。
ゾーン/フローに入る再現率が高い状況/方法は幾つか提唱されている。

1.ベースとなる本人の「能力」があること

いくら集中しようが出来ないことが出来るようにはならない。
集中とは、本人のスペックをフルに発揮することに他ならないからだ。
実力以上の力は出ない。いくらゾーン/フローでも同じことだ。

つまりは技術や知識は予め身につけておく必要はある。

これについてはそう悲観的になる必要もないだろう。
例えば勉強で集中したいなら読み書きができて専門用語がわかればいいだけの話だ。

2.「内的なモチベーション」であること

自分がやりたいからやる、そういった対象であるほど集中はしやすくなる。
好きなことには自然と没頭したり、時間を忘れたりするだろう。それがフロー状態だ。

逆にやれと言われて嫌々やるといった、何らかの強制や義務など自分の動機ではない「外的なモチベーション」の場合、この効果は低下する。

気の持ちようと言えばそうなのだが。集中したいことは好きになるように努力した方がいいだろう。

3.少しでも良い結果を出そうと心がける

手を抜いてもいいと思っていたり、うまくいかない理由を頭の中に並べているとそれだけで能力は落ちる。これだけで脳は手を抜く。

集中状態とは脳が他の「雑用」を切り上げてリソースを総動員することだ。
当然それをするだけの価値があるリアリティのある目的や理由が要る。
目の前のことに自分の「全力」を出すしかないような。
前述したが、「やりごたえ」を感じられる難易度が最もフローになりやすい。

ゾーン/フローに入りたい事柄に対しては「挑戦する」、「少しでも上を目指す」姿勢が正しい。

4.「他者からの評価」ではなく「自分が自分にする評価」に拘る

他者承認欲求などの「他人からの評価」に拘ることは「外的なモチベーション」と同類の動機となる。
一時的に満たされたとしても、その内何かやるたびに「評価してくれる人はいないか」と周りをキョロキョロするようになる。集中とは程遠い。

それよりは自己承認欲求を満たすこと。
自分で自分が頑張った、成長した、克服したと思えることに拘ること。
自己完結している = 他の要素(他人)が必要ない ということだ。これだけで集中できる確率は上がる。

例えば凄く集中して凄く結果が出せるとしても、「親に見てもらえなきゃできない」とかじゃ台無しだろう。

5.脳を「餌付け」する

残念ながら脳はあまり賢くない。
というよりも、未だに本能部分は価値観が野生の世界そのままだ。
要するに単純である。

強化学習と同じことだが、あなたが快感を感じるようなこと、好きな食べ物でも何か行為でも(手軽に用意できて尚且つ大好きなものが最適)、それを一つ「集中した報酬」に設定する。

それ以外ではそれをやらないように。
脳に 集中する = 報酬が得られる と刷り込む。

これは、元から好きなもの(報酬系が働く物)を集中という行為そのものに関連付ける行為だ。
その内 集中 = 快感 になる。

コツとしては、報酬を得るのは達成直後が理想的だということ。
前述の通り脳はぶっちゃけバカなので、集中と報酬を得ることに時間差があると関連付けに難儀する。

6.習慣にする

繰り返し行なったことは強化され、容易に再現できるようになる。
暗記もそうだし、体で覚えるということもそうだ。

「集中する」という概念そのものを繰り返し行い、集中そのものを容易にする。

繰り返しになるが、難易度と能力のバランスには気を使いたい。

楽すぎると飽きるかダレる。今以上に集中しようとは思わないだろう。既存のリソースで足りているのだから。

難しすぎると苦痛になる。嫌すぎると脳は集中以前に逃げることを考え出す。

集中するためには、リラックスしすぎず、緊張しすぎない難易度が理想となる。

方々でよく言われて入るが、「頑張ればクリアできる難易度」がやはり最適だ。
慣れればステップアップすればいい。

◆関連リンク
カテゴリ:ライフハック

集中力についてとその使い方:ライフハック

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決断のエネルギー、気力・精神力・脳のスタミナについて

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