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「承認欲求」:心理学

「承認欲求」:心理学


最終更新:2017/05/05
・承認欲求には2種類ある。
・他者に認められたいという他者承認欲求。

・自分で自分を認められるようになりたいという自己承認欲求。

・そこからさらに上位、対等、下位承認の欲求に別れる。

いつもどおり適度なら普通、過度なら異常。








◆他者承認欲求

・一般的に使われる承認欲求と言えば、大抵他者承認欲求を指す。

・他人にそう思われたい、と言う欲求。
かっこいいと思われたい、可愛く見られたい、すごいと思われたい、頭がイイと思われたい、褒められたい、まぁとにかく「認められたい」。

・他者承認欲求が強すぎると、手段を選ばない傾向が強くなる。

他人にそう思わせるだけでいいからだ。
極端な話、ウソをついたり犯罪犯すことでも達成することが出来る。

・「バカッター」なんて言われる商品ケースに本人が入っちゃった写真とかバイト先でやったハサミの天ぷらの写真だとかのツイートを指して他者承認欲求だとよく言われる。

これらは「目立てればそれでいい」という他者承認欲求「だけ」を満たそうとした結果といえる。


・一方、正攻法でそれらを満たそうと努力するならば成長に繋がるだろう。
要するに、他人に認められるだけの能力、価値を実際に身につけようとすれば。

ただ、他人受けを気にするだけでそれを行う場合、実力や能力は身につくかもしれないが、方向性自体が自分がやりたいことじゃなかったら、もやもやした気持ちを抱え続けることになる。

小学生なら親にでも褒められていればそれで満足だったかもしれないが、思春期以降は大なり小なり「自分がなりたい自分」のイメージが出来上がってくるからだ。

・正直な所、必ずしも悪いものじゃないし、行動に至る動機=エネルギーにもなり得るし、大抵の人はそれほど気にすることもないのではとは思う。

ただ、やろうとしていることが自分のためになるのかどうか、一瞬立ち止まって考えるための数秒間は、誰にとっても必要だとも思う。





◆自己承認欲求

・自分に対して満足したい、理想の自分を体現したい、そういった欲求。
他者承認と比べればいくらか健全に見えるかもしれない。

・他者承認と比べてみると、現実を克服しようとする思考になる分、有益ではある。

・つまりは課題の発見であり、それらを克服したいという欲求だ。「コンプレックスをバネに成長した」と言う話も納得がいくだろう。健全だね。ここまでは。

・度が過ぎると劣等感が強くなる。
他人と見比べての劣等感ではなくて、理想の自分を体現できない自分への嫌悪として。

また、他人がどう評価しようとも「自分はまだ納得していない」と完璧主義的な傾向に成り得る。

・そもそも未熟な自分を痛感している以上、賞賛を素直には受け取れない傾向が強い。

・他者承認との大きな違いは「ゴールを自分で決める」という点だ。あちらには他人のリアクションという分かりやすいゴールがあるが、こちらにはそれがない。

これは一歩進んだだけで終わることもできるし、人生をかけてその道のプロになったとしても自分がOKを出さないかぎりはゴールじゃないということになる。

そして他人がそれを止めるということはなかなか難しいということでもある。

・つまり理想が高ければ高いほど自分の首を絞め、追い詰める事になる。
こういった傾向が強いと感じるのなら、少しは自分の出した【成果】にも目を向けよう。

努力したことのログをつける程度でいい。それだけでもだいぶ違う。






◆承認欲求の3つの分類

・承認欲求の分け方は色々あるみたいだが、代表的な分類だけで十分だろう。

・他人からどのように認められたいのか、という点からの分類で3つに分けることが出来る。

・自己承認欲求の場合は、ゴールを他人からの評価に設定しているかどうかを考えて見ればいい。

◆上位承認欲求


・自分が他者より「上」だと認められたいという欲求。ナルシスト的な傾向が強い。尊敬されたい、目標にされたい、すごいと思われたい、一目置かれたい、リスペクトされたい、全部同じ意味の言葉だが。

・この欲求が強い者は大抵は「実際はそうじゃない」ということを認識している。
だからこじらせると大抵が格下(自分が勝てる相手)をターゲットにそう振る舞おうとする。一見面倒見が良く見えるタイプもいる。

エリック・バーンの自我モデル説で言えばP→C(親→子供)となる。つまりは他人を子供扱いしたい、他人から親のように絶対視されたい、そういった欲求。

・CP(批判的な親)の願望だった場合、上から目線、ダメ出しが好き、相手に対して自分は評論家のような立ち位置を取りたがる。まぁ一言で言えば偉そうな態度取りたい病。実力があり、言動が適切ならばそういうキャラで通るかも知れない。

・だが実力が伴わない場合、その内追い抜かれるのではないか、ハッタリがバレるのではないかという不安や猜疑心が膨れ上がることになる。被害妄想を抱えるケースも多い。何もかもバレていて、影で馬鹿にされているのではないか、と。

・NP(養育的な親)の場合は程々ならば面倒見の良い先駆者と評価されるだろう。度が過ぎると過保護。例えば仕事を奪う勢いで「やってあげる」だとか。後述する下位承認の人間と組み合わさると多分、モンスターペアレントとマザコンみたいな共依存関係になる。

・昇華すれば向上心に繋がるだろう。そうしないかぎりはそのまま終わるだろう。





◆対等承認欲求

・自分を周囲(或いは所属する集団)から「仲間」と認めてもらいたい言う欲求。
・この時点でどこか卑屈になっているのがわかるだろうか。認めてもらう、評価してもらう、と。
・劣等感に起因する、他者に認められたい、対等だと思われたい、そんな「人並み扱いをして欲しい」願望だと言われている。

・現実に並以下な人間なのではなく、何らかの体験などのせいで生まれた劣等感が原因である事が多い。

・自我モデルで言えばA(大人)として扱われたい、ということになるが、なんというか「背伸びをして大人に見られたがる」と言ったような窮屈な印象を受ける。
そうなると本質的にはC(子供)なのかもしれない。

・ところで、見たくもないテレビを「話題になるから」と見たことは?
行きたくもないイベントに「つき合いだから」と参加したことは?
対して興味もないのに「話のネタになるかも」と調べたことは?

別にあなたは好きなテレビ番組を見て、その話をしてもいいし、
何かに誘われても「興味が無いから」と断ってもいいし、
どうでもいいことを調べる位なら好きなことや気になることを調べても良いのではないのか?

・そう、多分大抵の人間は少なくとも対等承認を持っている。
こうするのが当たり前と言うレベルで根深く。これはつまり劣等感を持っていることでもある。

溶けこまないといけない、普通のふりをしないといけない、交流分析で言う【人生脚本】に「そうでなくてはいけない」と刷り込まれている。

そして劣等感の正体だが、まぁ色々個体差はあるだろうが共通して抱えているであろうことが1つ。
「ここまでストレスを感じながら無理をしないと【普通】から脱落する」というものがあるのではないか? 





◆下位承認欲求

・名前の通り、他者から下位だと認識されたいという願望。これだけ聞くとよくわからないという人がほとんどだろう。

・マゾヒストのように「虐められたい願望」というものを持っている人間もそうだが、下位承認欲求を抱えている人間はもう一種類ある。

・即ち、責任を取りたくない、他人に守られたい、保護・援助してもらいたい等の欲求を抱えている者たち。彼らは積極的に「自分は弱者である」とアピールする。

・こう言った態度はかなり嫌われるのは知っているだろうが、その点を指摘されると「攻撃された」とまた被害者ぶる。

・病的な上位承認欲求、或いは病的にNP(養育的な親)が強い人間はこう言った人間の「嘘泣き」に騙されて他人を責め、新たに加害者となるだろう。【自称被害者】【自称正義の味方】や【自称善人】を呼ぶ

・こう言った自称被害者のでかい嘘泣きのせいで、本当に苦しんでいる人間のか細いSOSは掻き消される。このせいで悲鳴を上げる余裕すらない人間には助けの手が届かないどころか、いることに気付かれもしない。







◆他者承認欲求の問題点

・補足だが、欲求はどうあれ言動は偽装出来る。周囲に対してへりくだった態度を取った上で内心全員を馬鹿にしていると言うのは下位承認ではなくて上位承認となる。客観的な観測で綺麗に仕分け出来るものではない。

・他者承認欲求は「他人さえそう思わせればそれで満たされる」。だからウソをついてでもそれを満たそうとするものもかなりの数いる。

・だがそのままでは実際には自己愛、劣等感、マザコンのどれかのまま一歩も成長していない。当たり前だろう。嘘をついただけなのだから。

・さて他者承認が満たされて、それにふさわしくなるよう成長しようとする・・・ということは滅多になく、多くの場合は「嘘がバレないように」という点にリソースを使う。

次はどんな自慢話をしようかと考えたり、話題作りのために見たくもない雑誌やテレビを見たり興味ないイベントに参加したり、「可哀想な自分」を演じるためにどんな被害を訴えようかと思案する。

・拠って、自己愛は永遠に怯えながら見栄を張り、劣等感は一生続き、マザコンは人のせいにすることだけが上手くなる。

・根本的な問題は、他人(評価者)がいなければ始まらないということだ。だから人目は絶対に必要になる。特定の人格障害の持つ一種の「芝居がかった言動」や「相手につきまとう」と言った点にも納得がいくだろう。

・これらの欲求が強すぎると、ストローク飢餓となるだろう。





◆承認欲求が強い病気

承認欲求が強い、と言えば、自分で自分の価値を見つけることが出来ない言わば「弱い人間」「自分に自信がない」がイメージされる。
それは大体あってる。だが・・・。

だが現実には自信過剰、自意識過剰、そういった人間が「自分はすごいのになぜ周りはそれを認めない!」と考え、しつこい「アピール」を繰り返すという構図が多い。
この「自分がすごい」というのが自分に対して自分で言い聞かせた結果だった場合、異常な強さの自己高揚バイアス自己奉仕バイアス確証バイアスつまりほぼ自己愛性人格障害に近い。

また、自分は正しい人間である、自分は人を助けるぐらいに親切な人間である、と言う形で他者承認欲求を満たそうとする者はメサイアコンプレックスと呼ばれる。

重症の場合、他人の迷惑を顧みず「自分が考えた親切」「自分の考えた正義」を押し付けるかなり迷惑な人間になる。

これらは結局のところ「自分はすごい」あるいは「凄くなきゃいけない」という思い込みからの衝動であり、現実の人間関係、本人のスペックとは噛み合っていない。

思った通りになるはずなのに誰もすごいと言ってくれない、感謝してくれないと言ったストレス状態、つまり認知的不協和になり、短絡的なヒステリー、下らないウソでの安易な目標達成に転ぶ。

承認欲求が強い後天的な病気、というのは少なくとも私は知らない。
どちらかと言うと人格やコンプレックス由来の、つまり本人が自ら作り出している欲求だと思う。

アダルトチルドレンなどの幼少期の環境による価値観や性格の歪みなども一因として挙げられてはいるし、それは多分正しいのだろうけれど、これだって言い方を変えれば「トラウマ」や「コミュニケーションでの悪癖」といえる。

ただ、それらが病的にまで強い場合、やっぱり言動は異様にしつこい、暴力的、ヒステリー、ウソしか言わない、言い訳ばかりなど病的になるし、メンタルクリニックに行けば「病名が付くレベル」になることはあるだろう。






◆承認欲求そのものの問題

・「自己承認欲求だ」と自分で思っていても、他人からのリアクションのフィードバックで良かったか悪かったかを決めることは多いだろう。
では他人のリアクションを狙い通りにするためにはどうすればいいか。
他人の価値観に合わせて振る舞えばいい。
少なくとも一つの基準にはなる。
だが自分の目的とのバランスを取らないと言いなりになることが正しいという目的のすり替えが起きるだろう。

お客様第一主義を謳って、本当にそれを実行したら大抵の場合、会社は潰れる。
客は会社の利益ではなくて自分の欲求を満たすことを求めるからだ。

これは承認欲求にも当てはまる。まっとうな方法だったとしても、他者承認欲求だけを追い求めた所で、相手にとっての「都合のいいやつ」にしかならない。
「自分」はどこへ行った?

◆メモ

・他人の価値観や現実と自分の価値観やイメージの衝突。その時にどう感じるか。それにより自己承認・他者承認に分かれる。

・価値観自体が自立していないと他人からの評価に、そして承認欲求に苛まれるだろう。

「自立」である。生存しなければならないし、持続できなければならないし、依存はしない。そういった状態。

ただ単に周囲に逆らうだけではやはり、押し流されるか潰れるだけだ。或いは何の意味もなく、ただ単に浮くだけか。

・他人がどう思うかは他人が決めることだし、それらをなんとか誘導しようと四苦八苦するよりは、なりたい自分になってまっとうな自信を持ったほうが建設的だろう。

決して楽ではないが、というか大抵困難だが、未来がある分絶対にマシだ。



◆文中のリンク


◆関連リンク
思考・意識:目次


→承認欲求の克服


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