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緊張しないために:グロースマインドセットと無意識的な学習能力について

緊張しないために:グロースマインドセットと無意識的な学習能力について

インナーゲーム(心の中での自分との勝負)の理論としては、セルフ1がセルフ2の邪魔をしているのが大体の問題だとなる。このせいで集中できないし、実力を発揮できない。これは自分への不信が根底にある。ある意味自分自身のことを「目を離したらとんでもない事やらかす奴」だと思っているからこそセルフ2に対して過干渉になる。



インナーゲームにおいてはセルフ1、つまり批判者である自分の意識がセルフ2である実際に動く自分を信用して「黙る」ことが求められるわけだが、まぁ、こんなやつ信用できるかってのが実際の所だろう。そこら辺にいるあなたが思うダメなやつを思い浮かべて欲しい。「ああなる」可能性があるのだとしたら、冗談じゃねぇ。



セルフ2が成長するとして、セルフ2としての成長を試みるにはセルフ1はセルフ2にタスクを実際に任せてみなければならない。実際に任せてみることで信頼するというのも、なかなか安心してできる場面=安心して失敗できる場面は希少。これをやるならスポーツのように練習と本番をはっきり分ける必要はある。



そんなわけで理詰めで行ってみようかと。無意識的な学習能力についての理解と、セルフ2が「成長し、出来るようになる」という確信=グロースマインドセットについて。










◆無意識的な学習能力

まず、セルフ1、セルフ2をそれぞれ意識と無意識であると仮定すると、その比率は5:95という笑えるものになっている。発言権はこの5%のほうが高いようだ。たかが5%が足引っ張ってるんじゃたまったもんじゃないね。命令者と実行者っていうよりは、工場長と作業員みたいな構図が近いのかもしれない。工場長が作業員を信頼できないで「全部自分でやろうとする」なら、まぁライン止まりますわな。



インナーゲームにおいてはなんというか、とてもリラックスして動いてみるようなことを勧めている。40%の力でやっていたのなら10%でやれ、などの逆説的なことだ。これは「工場長」が「うるさすぎる」のが普段の意識状態だという示唆とも取れるだろう。



これは理論には一致している。セルフ1を黙らせるには、セルフ1の主観的には「監視するのを諦める=セルフ2に任せる」に近い。これを諦めるとうまく出来るというのはなんとも皮肉だが。セルフ2からしてみれば、邪魔者が邪魔するのを諦めたってことだから、まぁうまくいくのも道理なんだけど、切ないね。間違った努力は裏目に出る、というのは真理ではあるだろう。



◆言外の知識について

インナーゲームで取り上げられる問題として、セルフ1は「言葉」を使ってセルフ2に命令し、セルフ2は言葉がわからないというコミュニケーション不全な構図だというのが挙げられている。裏を返せばセルフ2は「言葉以外の知識の集大成」とは考えられないか。



言葉以外で尚且つ知識、というのは「暗黙知」という言葉に集約される。体験を通して得る体験知、言語化できない「感覚」、はたまた手続き記憶と言われる「身体の動かし方」などの言い表し方がある。



これらは総じて「経験に拠って得るもの」であり、本能的、無意識的、野性的だ。本能的な知識は(精密な動作は可能なものの)ある意味大雑把であり、ブラックボックスのような、「なんで出来るのか自分でもわからん」あるいは「出来ないやつがなんで出来ないのか本気でわからん」といったような部分になる。言語化が基本できないか難しい。



例えば自転車に乗れるとして、人に教えようとして「言葉だけで」説明できるだろうか。出来たとしても超めんどくさいだろう。実際乗ってみせた方が早い。その後やらせてみて、気になった部分を指摘、修正させると行った形が一般的だと思われる。



これはそれが出来る人間でも「全体像を把握できていない」とも取れる。あるいは、把握ができていたとしても「言語化は出来ない」。



つまり、一つの技術において「言語」が占める割合は思ったよりも少ない。セルフ2は目立たないが、膨大な作業量をこなしている。緊張状態ってあるだろう。セルフ1が全部やろうとしてる状態とも呼べるが、身体は思った通りには動かんだろう。普段よりも。出来ることができなくなる。そして自信があるやつ(セルフ2を信頼できる者)は少なくとも緊張はしない。辻褄は合う。







◆言語、文字の分野においての無意識的な動作・学習

「タスクの内容にも依るだろう」という指摘もあるかもしれない。例えば文字や言語に関わるタスクならセルフ2になんて任せる訳にはいかない、と。わかりやすく「テスト」を例に挙げよう。



問題文を読んで、考え、答えを導く。あるいは暗記物なら思い浮かべる。テストのスキーマとしてはこういった感じだが、この際の例えば答えを出すための公式や、答えそのものはどのようにして頭に浮かんでいるか。



大抵の場合問題文を「見れば分かる」だろう。・・・まぁ、ちゃんと勉強してればだが。見た瞬間に答えや解法は「わかる」。「自動的に」。はい、セルフ2、仕事してますね。しかも超重要な部分を。逆にわからない問題に対していくら頭ひねっても思い浮かばないし、思い浮かぶ時は「いきなり」だろう。それこそ「閃いた」かのような。明らかにこれをやったのは「言語的意識」ではない。



「緊張して頭真っ白」になってテストで実力を発揮できなかった、なんて話もあるだろう。できたとしてもテスト本番は、そうじゃない時に同じ問題を解くときよりも大抵時間がかかる。なぜか。セルフ1が何度も確認をするからだ。まぁ時間内ならそれで正解だろうけど。



というかあなたが今こうやって文字読んでるのもそうだ。一々漢字や言い回しの意味なんて考えはしないし自分の思い浮かんだことが「合ってるか間違ってるか」なんて気にしないだろう。これがテスト本番だったら、裏の意味は無いかとか、引掛けじゃないかとか、警戒するわけだ。全力で。もちろんそういうこともあるし、むしろテスト作成者はそこら辺狙って作ることも多い。言いたいことは、セルフ2の出番になってもまだそれをやってると、頭に浮かぶはずのものが浮かばないという点。



セルフ1が張り切る=セルフ2が黙るという構図は覚えておいたほうが良い。そして「実力」はセルフ2だ。ただ、適切かつ理性的な対応という点ではセルフ1に軍配が上がる。本来の役割である「命令者と実行者」が連携を取る必要はある。どちらかだけでは破綻する。



まぁ、セルフ1、セルフ2と擬人化しているから紛らわしいかもしれないが、これは恐らく明確な区分はない。ここでは「役割」に名前がついているだけだと思っていいだろう。実際セルフ1を黙らせようとして自らに語りかけるのもまたセルフ1であるともされるし、「適切に処理をしようとするやつ」と「全力を出そうとするやつ」が居るという感覚でいい。で、一号ちゃんが強迫観念と二号ちゃんへの不信感をこじらせまくった完璧主義者で、邪魔をしまくっていると。



◆反復練習 身体で覚える

無意識的な学習の内、代表的なのは反復練習だ。繰り返し行うことで「自然と」できるようになる。反復して身につけることに依る自動化。こうなれば後は「やるだけ」になる。



この際厄介なのは、理屈などの「言葉」での理解というのは、実際の体で覚えることよりも手っ取り早いということだ。何か説明を受けたり予習をした際にはすぐに「頭では分かる。でも実際にはできない」と言った状態になる。勉強とかだって「解き方知ってたはずなのに頭に浮かんでこなかった」なんてことはあるだろう。



「学習の五段階」というのがあって、
1,無意識的無能 しらないしできない



2,意識的無能 しってるけどできない



3,意識的有能 考えながらなら出来る



4,無意識的有能 考えなくても出来る



5,無意識的有能で意識的有能 自分でそれができるし、それを人に教えることも出来る



となっているが、まぁ露骨に2の段階だね。5は個人で完結するならどうでもいいとして、反復練習の目的地は4。その前にまず頭で考えながらなら出来るようになる3の段階があるわけだが、これだってセルフ2の部分、即ち「慣れ」によってどうすればいいのか考えながら実行する余地が生まれる。つまりほとんど初めの方からセルフ2による学習に依る「土台作り」は必須であり、セルフ1はセルフ2の成長を促す必要がある。



でもまぁ、頭だけわかってる状態だとセルフ2に厳しくしすぎるわけだ。この構図になると、セルフ1がセルフ2を「叱責」しまくるようになる。思い通りにならないとすぐ暴れるのはリアル自己愛のようだ。誰にも素質はあるってことか。



反復練習などの継続が必要なことにおいて挫折する理由として多い「つまらないから」というのは、多分こうしたセルフ1のせいだろう。やるたびにヤジが飛んで来るんじゃそりゃ萎える。



この上で、セルフ2もやっぱり単品じゃ馬鹿だってこともわかってなきゃならない。即ち、間違ったことを身体で覚えたらなかなか治らない点。アウトプットしか能がなく、「制御」の要素がかけているのは、その部分はセルフ1の担当だからだ。問題なくセルフ2が実力を発揮するためには「正確に」身につける必要がある。このためにはセルフ1が必要だろう。身につけるスキルを「デザインする」のはセルフ1の仕事だ。



ここではセルフ1は「コーチ」、セルフ2は「選手」だと思ったほうがいいかもしれない。セルフ1がセルフ2の場面で出しゃばるのは、監督がバット持って出てきたり、教師が生徒の席に座ってテストをやるようなものだ。お前が出ちゃいかん。そもそも「練習」を監督や教師がしてどうする。



しかもこのコーチは「指示は出せるが実際にはできない」というポンコツであることも忘れてはならない。何がダメなのかは分かるし、どうすれば良いかも分かるだろう。でも実際にはセルフ1ではそれはできない。それはセルフ2の仕事だ。



つまり「協力関係」が最も実力を発揮できる。セルフ1が罵倒や叱責を繰り返す限りはこれはできない。



これだけだとなんかこう、セルフ1が悪いってより、性格が悪いだけの気がしてくるが、そもそもこうなる理由は「セルフ2に言葉が通じないから」、次はもっと強く言ってやろうとどんどん強い言葉で罵倒するようになるのが理由だ。イメージなら通じるからイメージトレーニングしたほうが建設的。







◆睡眠と無意識的学習

睡眠をとることで知識の定着率が上がる。睡眠は脳の疲労回復、日中に得た記憶の定着(不要な記憶の削除もしているようだ)。また、意欲そのものにも影響する。というか寝不足が続くと酔っ払いと同レベルの認知能力になる。



記憶の定着や整理についてだが、睡眠の際に「身につく」のだろう。それまでは「やった」だけであり、身についたとはいえない。睡眠中にしか出ないホルモンも人間には結構ある。逆を言えば、「日をまたがないと成果がわからない」とも言える。気を長く持ってないとセルフ2への不信が強まってしまうかもしれない。



「睡眠学習」はまぁ、現代ではオカルト扱いみたいだ。こっちに期待するのはやめておこう。



◆無意識的な学習の効率

「気楽に取り掛かったほうが学習能力は上がる」というのは証明されているらしい。
また、理屈をすっ飛ばして形から入るので成長率は早い。そもそも理屈などは現象が初めにあり、後から発見されるものだ。応用ならその限りではないが。



また、動物なども親が子に木登りや獲物のとり方を教えたりすることがあるが、「目の前でやって見せて」、「子供に真似をさせる」というスタイルを取る。この上、人間を始めとした霊長類にはミラーニューロン(相手の行動を真似るための神経配置)がある。これは各種学習や言語習得に非常に影響を与えるとされている。つまり「脳レベルで学習するための機能がある」。当たり前といえば当たり前の話だが。これがなきゃ霊長類以外全滅する。



以上から、「思考」「意識」という形での学習以外にも無意識的・本能的学習方法がある。当人の主観的には「気づいたら出来るようになっていた」という形になるため、ストレスフリーではあるが、「悪癖」もまた身につきやすい。監視、修正は必要だろう。



◆セルフ2を「信頼できるレベルに育てる」

いきなりセルフ2に全部任せたら、多分社会的に死ぬ。方針としては、セルフ2の能力に関心を持ち、「試してみる」程度でいいだろう。



その試してみる場面とは、「失敗が許容される」ことが絶対条件になる。緊張=セルフ1が騒ぐことであり、リラックスして「やってみよう」と思える場面でなければならない。まぁ自主トレが一番良いと思う。



いきなり黙らせるのも無理だろうから、セルフ1は「指示を出すだけ」に止めよう。「評価」はいらない。してはならない。理想のイメージを目指し、良かった部分だけ見てれば基本的には良い。セルフ1、つまり意識は「やる側」ではなくて「見てる側」だ。



セルフ2の成長と共にセルフ1がセルフ2を信頼できること、つまり信頼できるような完成度の習得をセルフ2がしていることと、何よりセルフ1がいい加減「黙ってても大丈夫だ/黙ってたほうが良い」ことを学習する必要がある。まぁ常にじゃなくても少しずつ。



◆メモ

また、推測だがセルフ1は「他人の演技をする」。セルフ2に言葉で指示をだすためにどんどんと語気が荒くなる傾向があるのだが、最も効率的なのが「嫌な記憶を引っ張り出す」ことだ。これは何かをセルフ2に禁止させる際、或いはムチを打つような真似をする際に「セルフ2に通じる手段」になる。実際に体感したイメージ記憶だから。滅多にない「通じる手段」だ。ほっといたらいつまでもセルフ1はこれを手放さないだろう。これまた無意識的な学習だな。



この悪癖の浄化のためにも、セルフ1として「セルフ2への接し方」は考え直したほうが良いだろう。



どうもセルフ1の中でも意識無意識があるような気がするな。セルフ1とセルフ2の定義が結構ゆるいのか。







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