完璧主義の何がどう病気なのか
◆完璧主義は精神障害
・完璧主義はDMS(アメリカ精神医学会が決めている精神障害の診断基準)で精神障害だとして扱われている。
・ちなみに日本の精神医学界はDMSの丸写しだか、診断基準として採用しているだとか言われている。
・拠って、日本でもそのうち病気扱いされるようになるだろう。精神科医がそう発表し、メディアが取り上げ、それを見た人間がよくわからんままに騒ぎ始めるのだろう。散々見てきた流れだね。
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・まぁ、生真面目アピールで自分を完璧主義者だと名乗っている人間は、自分は精神障害ですというカミングアウトとなるわけだ。
(ちなみに潔癖症も精神疾患とされている。ただの綺麗好きアピールなら別の言葉を使うのがいいだろう。知っている人間は知っている。)
・結論から言うと、完璧主義はいくつかの精神疾患の温床と成り得る。
・また、完璧主義そのものが深刻な精神疾患である場合がある。
◆完璧主義となりやすい精神疾患
・どうも完璧主義だとなりやすい精神疾患というものがあるようだ。
完璧主義からうつ病へ
・代表的なのがうつ病。完璧主義者の言う「完璧」と言うのは不可能だったり、割に合わなかったり、とにかく現実的でないことが多い。
・完璧にできないストレスや、それをやり通すことができない自己嫌悪からうつ病になるリスクが常人よりも高くなる。
・また、完璧にできないと言う「失敗」を日常的に繰り返すため、ネガティブ思考になりやすい。そうなると今度はうつ病にもなりやすくなる。どっちが先かわからんなこれ。
◆完璧主義自体が病気
・あまりにも完璧主義の度合いが強い場合、強迫性障害である可能性がある。
・強迫性障害とは意味が無かったり、ありえない心配をして特定の行為を繰り返したり同じことを何度も気にしたりを繰り返す症状である。
・これは、同じ行動を繰り返す脅迫行為と、同じ思考を繰り返す強迫観念の二つにわけられている。三分の二が脅迫行為であり、比率が高い。
・強迫性障害の症状の一つとして、そのものズバリな物がある。「不完全恐怖」というものだ。
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◆完璧主義者の症状と一致する強迫性障害の特徴
・不完全恐怖の症状として、物が綺麗に並んでいないと気がすまない、シンメトリー(左右対称)じゃないと気がすまない、自分が決めた位置にものがないと気になってしょうがない、書類などが本当に間違っていないか異様に確認してかなりの時間がかかるといった症状が挙げられている。
・更に興味深いことに、強迫性障害の形式として回避・巻き込み・感染が挙げられている。
◆重要:強迫性障害は他人に感染する
・回避は「完璧主義者の部屋が汚い」というケースと一致する。彼らの部屋が汚い理由は「できないからやらない」だからだ。
・巻き込みは他人に粘着し、見張り、指図するタイプの完璧主義者と一致する。自分が完璧でないと気がすまないのに、それを他人のせいにするなどして他人にやらせるタイプだ。
・感染は別の記事でもその危険性と可能性を書いたが、完璧主義者の言動が被害者に感染したり、被害者が別の症状として精神疾患を発症するケース。
・感染と言ってもウイルスなどの実体はないが、ミーム(情報)的な感染は有りえる。わかりやすいのが洗脳だったり、加害者の言動がトラウマとなって強迫観念を発症するケースか。なので加害者と全く同じ症状が出るとは限らない。
まとめ
・完璧主義そのものが精神疾患であり、更なる精神疾患を引き起こす可能性もある。
・他人に感染する危険性がある以上、本人の症状に対しての問題意識の有無とは別に、警戒する必要がある。
・わざわざ粘着してまで口を出し、ダメ出ししてくるような人間が回りにいるのなら、その人物は末期かもしれない。何らかの処置が必要だろう。逃げるなり避けるなり戦うなり。もう一度言うが「感染」する可能性がある。
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◆関連リンク
カテゴリ:完璧主義
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