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新型/非定形/ディスチミア型うつ病とは

新型/非定形/ディスチミア型うつ病とは



6/8 加筆修正
6/5 加筆

・ディスチミア型うつ病は新型うつ病、逃避型うつ病、非定形うつ病とも呼ばれる。

・メランコリー型とは違い、うつ病を隠す傾向はない。

・好きなことをやっている間は症状が出なかったりと「都合がいい」ため、周りからの理解を得るのは難しいだろう。





 





ディスチミア型うつ病の特徴

・比較的若い20~30代、それも女性に多い。

・責任がある立場は避ける傾向にある。

・何かトラブルが起きた場合、それを他人のせいにする。これは「自分がうつ病になった」と言うトラブルにも当てはまる。

・自分がうつ病である自覚がある場合、それを隠さない。

・自分が好きなことをしている時はうつ病の症状が出ないケースも多い。

・気分の浮き沈みが激しい。

・メランコリー型うつ病とは違い、過食や過眠になる。体重が増えることも珍しくない。



ディスチミア型うつ病の全体像

若年層に見られ、社会的役割への同一化よりも、自己自身への愛着が優先する。また成熟した役割意識から生まれる自責的感覚を持ちにくい。ストレスに対しては他責的・他罰的に対処し、抱えきれない課題に対し、時には自傷や大量服薬を行う。幼い頃から競争原理が働いた社会で成長した世代が多く、現実で思い通りにならない事態に直面した際に個の尊厳は破れ、自己愛は先鋭化する。回避的な傾向が目立つ。
・以上のように客観的に見るとかなり「ワガママで性格が悪い」ように見える。


ディスチミア型うつ病の実例

・精神科医が語る、1人のディスチミア型うつ病の話。

15分ほど一方的にしゃべり続ける。従来型のうつ病では、こういうことはあまりない。ただ、気分の落ち込みといった症状はあったから、とりあえず「うつ病」の診断書を出し、休職してもらった。
http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY201112080320.html

恋人と海外旅行に行ってきたという。そして、「うつから回復するには配置転換が必要と診断書に書いてほしい」。片田が断ると、怒り出した。「患者のために、できるだけのことをするのが医者でしょ」

http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY201112080320.html


片田は言う。「『もっとできるはず』という自己愛が強く、うまくいかないと他人のせいにしたがる。この女性は、どちらかというと自己愛性人格障害に近い」
http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY201112080320.html


・まぁ、そうだね。自己愛性人格障害だね。
参照:モラハラ対策として、加害者のことを知ろう


うつが先か、性格が先か。


・ディスチミア型うつ病という症状がある、と言うよりは、抑うつ症状があるから「とりあえずうつ病ってことにしておこう」としたと言う部分が印象的だ。結構こんな感じで「うつ病」と診断されるケースは多いらしい。

・基準さえ満たせば「うつ病」として診断できるので、性格的素養は関係なく(つまりメランコリー親和型でなくても)うつ病の診断は下せる。

・上記の実例を見る限りでは、自業自得で抑うつ症状が出ているようにしかやっぱり見えない。人格障害などの元からの性格的問題でうつ病の症状が発生し、その後で病院に行くのならば、医者から見たら「変わったうつ病」に見えるというだけの話ではないだろうか。

・その証拠にディスチミア型は投薬での根治が出来ないとされている。自分が変わらないかぎり問題(要はストレスだと感じるもの)は発生し続けるからだろう。

・ただし、「ディスチミア型」と名前をつけてパターン化出来る程度には数が多く、一説にはうつ病の全体の3割ほどはこのディスチミア型うつ病であるという話もあるほどに数が多いことは軽視できない。

・個人的には、
①ストレスから逃れるために責任転嫁などの「ディスチミア型の特徴」をした性格が身につく
②この性格では社会的な立場が破綻し、さらなるストレスを呼び寄せることは間違いない
③蓄積されたストレスによりうつ症状が出る
と言う順番だと現段階では考える。








ディスチミア型うつ病の定義

・実はメランコリー型のうつ病に当てはまらない性格をしている人間が訴えるうつ病の症状を、新型うつ病やディスチミア型うつ病と呼んでいる。実際にはこれらは正式な用語ではなく「病名」としては医師は使わない。

新型うつ病(しんがたうつびょう)、あるいは、現代型うつ病(げんだいがたうつびょう)とは、従前からの典型的なうつ病とは異なる特徴を持つものの総称であり、正式な用語でもないが意味が独り歩きし、専門家の間でも一致した見解が得られていない[1][2]。従来のメランコリー親和型の性格標識を持たない患者を指すことが多い[3]。

Wikipediaより



・定義が「その他」扱いなためさらに仮面うつ病や微笑みうつ病など細分化される。

・メランコリー型うつ病との対比として「ディスチミア型」と言う言葉が作られた。

 2004年。社会精神医学会での発表を控え、樽味の口ぶりは力がこもっていた。「ディスチミア親和型という言葉を思いつきました。いい名前だと思うんです」
 うつ病患者の診察を重ねる中で樽味は、ある一群が増えていることに気づく。あまり仕事熱心ではなく、他人を責める傾向があり、抗うつ薬が効かない。
 こうした新しいタイプのうつ病は「逃避型」「未熟型」とマイナスのイメージで語られていた。樽味は「ディスチミア」(不機嫌、活力に乏しい)という言葉を使うことで、病を中立的にとらえようとしたようだ。
http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY201112080320.html


・当時大学院生だった、名付け親である樽味伸(たるみ・しん)氏はこの翌年、33歳で亡くなったそうだ。




ディスチミア型うつ病の問題

・上に挙げた通り、かなり本人にとって「都合がいい」症状が多い。その上でうつ病であることを公言するならば、周囲からは「うつ病を騙った仮病」に見られてもおかしくはない。

・先ほどの引用の「休職や配置転換しなければいけないという診断を出せ」といった要求も少ないわけではないらしい。
・例え本人がその症状で悩んでいたのだとしても、周りの理解を得るのは難しい。周囲からは、
「言い訳がましい怠け者」
「全部人のせいにする」
「ワガママで無責任」
「好きなことは幾らでも続けられるくせに仕事でだけ調子が悪いフリをする」

こんな風にしか見えないからだ。そして実際に言動自体はその通りだ。拠って孤立しやすい。

・実際にディスチミア型うつ病の症状は「ストレスを避ける」という行動パターンが多く見られる。責任転嫁、責任自体を避ける、この辺りが分かりやすい特徴だろう。

・一方で「好きなことには症状が出ない」「過食・過眠」などに見られる傾向は、ストレス発散を求める傾向であると捉えることが出来る。

・だが、この症状(或いは性格)のままでいるのなら他人の我慢と信頼を消耗する一方になるだろう。

・ディスチミア型のうつ病の場合、規則正しい生活を行う、認知行動療法など、治すためには休息だけではなく、本人の「自分と向き合う」ような努力も必用になるとされている。




◆関連リンク
うつ病について 目次

うつ病の大きな2つのタイプ

メランコリー型うつ病とは

うつ病の人との関わり方

軽度のうつ病の症状

うつ病になりやすい仕事とは?

うつ病にならない性格とは?


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